シン・PTA改革プロジェクト発足の経緯

このプロジェクトが始まったきっかけは、代表のところに「デジタルを駆使した新しいPTAの形を模索したい」という相談が寄せられたことでした。

実はもう一人、T-KNITのメンバーも同じような相談を受けていました。検討の結果、現場である石岡市に近いメンバーが実作業を担当し、代表が責任者として状況を把握するという体制で進めることになりました。遠方の代表が動くよりも、地元の正会員が動くほうがスムーズだと判断したためです。当初は、どのようなデジタル機器を使い、どのようなPTAを目指すべきかといった課題感について、多くの対話を重ねることから始まりました,。

PTA連絡協議会との連携と具体的な支援内容

今回のプロジェクトの特徴は、単一のPTAではなく、それらを束ねる「PTA連絡協議会」からの依頼である点にあります。「これからのPTAとは何なのか」という本質的な問いを抱えながら、どうやって支え合っていくかを共に考えていきました。

具体的なサポートは以下の通りです

  • PTAの集まりや研修会での運営支援
  • オンライン機器の配備
  • Zoom環境の提供など

実際の研修会では、付箋や模造紙を使ったグループワークを実施しました。

ワークショップの付箋

その際、担当メンバーが自ら開発した「C3ブースター」というツールを活用し、地域の方々やPTAの皆さんと共に「どうすればPTAを加速させられるか」を熱心に話し合いました。

デジタルの活用による意識の変化

私たちがこのプロジェクトを引き受けた2020年頃は「このままのPTAではいけない」という漠然とした不安が渦巻いていました。以前は「顔を合わせなければ意見のすり合わせはできない」という考えが根強かったのですが、現在はオンライン会議やGoogle ドライブ、Zoomといったデジタルツールを自在に使いこなすようになり、活動の質は大きく向上したと感じています。

最近では、会議の文字起こしなども活用されており、そこから新しいアイデアが次々と生まれています。

自由な発想から生まれる新しい活動

活動が進化するにつれ、従来のPTAの枠にとらわれない企画も登場しています。例えば「おやじの会」による職場体験や防犯パトロール、さらには給食サポートなど、自分たちで面白いと思うものをどんどん形にしています。

また、「先生たちがPTAを大変なものとして敬遠してしまう」という課題に対しても、地域が無理なく関わる仕組みとして「シン・学校支援応援団」のような動きが出ています。地域側から「先生たちが楽になるように働きかけよう」というポジティブな流れが生まれており、非常に大きな手応えを感じています。

YouTubeによる発信とポジティブな循環

こうした活動の様子は動画として記録し、編集を経てYouTubeで公開しています。これにより、当日参加できなかった方や、まだPTAに関わっていない方々にも活動の内容を届けることができています。

動画を見た方からは「PTAって実は面白いのかもしれない」「自分たちで作り上げてもいいんだ」といった前向きな意見が寄せられるようになりました。伴走支援を続ける中で、「これからのPTAはこうあるべきだ」「こんなPTAなら続けてもいい」という建設的な声を聞けるようになったことは、大きな成果だと考えています。

PTAの本来の意義とこれからのあり方

昨今、PTAの形骸化や不要論を耳にすることも増えました。もしPTAをなくすと決めたのであれば、それは一つの選択かもしれませんが、なくなった業務は必ず誰かが担わなければなりません。その多くは先生方の負担となり、結果として子供たちのために使うはずだった時間や、先生自身の家族のための時間が削られてしまいます。これは循環として決して正しい姿ではありません。

地域側も「自分たちは教育を支える一員である」という意識を持つ時代に来ているのではないでしょうか。苦しいと思うならやり方を変えて削ればいいし、楽しいと思うことは新しく生み出せばいい。PTAは本来、もっと自由なものです。

形骸化したPTAほどつまらないものはありません。もし「新しいPTAを作りたい」という熱い思いをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ私たちにお声がけください。共に新しい形を創っていきましょう。

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