研修会の目的と「形骸化」という課題へのアプローチ

現在、コミュニティ・スクールの導入率は約65%に達していると言われています。しかし、導入数は増えているものの、実際には形骸化してしまい、うまく運営が進んでいない自治体や学校がかなり多く存在するのが実情です。

この研修は、そうした現場の「そもそもコミュニティ・スクールとは何なのか?」という疑問を解消するために行っています。コミュニティ・スクールを導入し、設置するのは行政ですが、その核となる「学校運営協議会」がなかなかうまく機能していないと感じている担当者の方は非常に多いのです。

そうした状況で、「誰に支援をお願いすればいいのだろう」と悩まれている行政の方も少なくありません。世の中には「CSマイスター」と呼ばれる講師の方々もいて、制度について非常に丁寧に説明をしてくれます。

一方で私たちは、自分たちの実体験を元に、「こんな風に進めていけばいいですよ」というノウハウを、笑いも交えながらお伝えしています。「楽しかったね」「また話を聞きたいね」と思ってもらえるような、前向きなコミュニティ・スクール研修を提供しています。

初心者向けの研修内容と広がる活動実績

私たちの研修は、まず「興味を持った」「関心が出てきた」「具体的に分かった」という実感を持ってもらえるような、初心者向けの構成になっています。主に教育委員会の担当者の方が、地域の方々や保護者、一般の方を対象とした研修として企画・導入していただくことを想定しています。

これまでの実績として、茨城県内を中心に活動し笠間市、石岡市、日立市、霞ヶ浦市、土浦市などで多くの機会をいただいています。

また、県外では群馬県から繰り返しお呼びいただいております。オンラインでのオンデマンド研修を実施した際も、通常オンデマンド研修はそれほど再生されないものですが、群馬県内では全校に配布された結果、予想の5〜7倍にあたる再生数を記録しました。

その他、千葉県ではNPO法人が主催する場で、行政の方々とも関わりながらお話しさせていただきました。山梨県韮崎市でも、コミュニティ・スクールの始動に合わせてお呼びいただき、現地へ駆けつけました。このように、全国どこへでも、ご依頼があればお伺いするスタンスで活動しています。

相手の悩みに寄り添う「オーダーメイド」の研修作り

研修のご依頼をいただいた際は、まず徹底的なヒアリングを行います。誰に、どのような内容を届けたいのかを明確にするため、事前アンケートを実施することもあります。「初心者の皆さんが何に悩んでいるのか」を丁寧に汲み取り、その内容を元にオーダーメイドで研修の中身を構築していきます,。

ターゲットを絞り、現場の悩みに直結した「確実に効果がある」と言える内容で進めます。また、研修の意図がズレていないかを確認するために、事前にタイムスケジュールを作成して共有します。資料作成には手間と時間をかけていますが、その分、参加者の満足度は非常に高いものとなっています。

対話を重視した研修スタイルとグランドルール

令和6年度笠間市コミュニティ・スクール研修会

研修の場作りにおいては、参加者が立場を超えて本音で話せる工夫を凝らしています。 まず「相手の意見を否定しない」というグランドルールを設定します。

また、一方的に講義を聞き続けるスタイルではなく、「話を聞く」時間と「自分たちで話す」時間を細かく、最適なタイミングで交互に取り入れています。「前半は座学、後半はワーク」という固定的な形式ではなく、その時々の文脈に合わせて対話と講義を使い分けるのが私たちの特徴です。

「なぜやるのか」を自ら気づくことの重要性

研修の中で、学校・地域・民間の連携についての解決策を共有することもありますが、何より重視しているのは「そもそも、なぜコミュニティ・スクールをやらなければならないのか」という点です,。

これを講師が一方的に伝えるのではなく、参加者自身が対話を通じて自ら気づいていくプロセスを大切にしています。自分自身で「そうか、そういうことだったんだ」という納得感(納得解)を得られない限り、話し合いにのめり込むことはできません。

「やらされている研修」という感覚で参加している方であっても、「また話を聞きたい」と前向きに変化してもらえるような場作りを常に心がけています。

研修がもたらす成果と参加者の変化

研修の大きな成果として、それぞれの立場の方が「コミュニティ・スクールをやる意味」を自分事として捉えられるようになったことが挙げられます。

特に印象的なのは、研修を受け続けた方が「面白いからまた来ました」とリピーターになり、最終的には学校運営協議会の委員だけでなく、「地域学校協働活動推進員」として、地域と学校の架け橋となる役割を担ってくれるケースが非常に多いことです。

話を聞くだけでは物足りなくなり、実際に活動したくなってしまった」という方が現れることは、私たちにとって大きな成果です。

また、研修時のグループ分けにも工夫をしています。なるべく「物理的に近い地域の人」同士で組んでもらうようにしています。そうすることで、講座が終わった後も「今度会いに行きますね」というリアルな繋がりが生まれ、継続的な関係性へと発展していくからです。

開催予定と参加・お申し込み方法

令和6年度笠間市コミュニティ・スクール研修会

今後の開催予定については、各自治体様からのご依頼に応じて随時実施しています。教育委員会様の意向にもよりますが、場合によっては見学が可能なこともあります。一度現場を見てみたいという方は、個別にご相談ください。

お申し込みは専用のフォームから受け付けています。現在、行政、学校、民間それぞれの立場に合わせて、柔軟な価格設定を検討しています。

予算の確保が難しいという事情も十分に承知しておりますので、「この予算内でどこまで可能か」といったご相談も大歓迎です。行政の方だけでなく、一般の保護者やNPO法人の方など、人々の繋がりやコミュニティ・スクールに興味がある方はどなたでもお申し込みいただけます。皆さんと共に歩んでいけることを楽しみにしています,。

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