教員が教員になった理由を再発見する発表会
Reboot A LIVEを一言で言えば、「教員が、自分が教員になった理由をもう一度探すための発表会」です。発表会という形をとってはいますが、メインコンテンツは当日の発表そのものではなく、そこに至るまでの「伴走支援」にあります。
このプロジェクトを象徴する言葉は「人生の再起動」です。現在、多くの先生方が過重な負担やさまざまな困りごとに直面しています。一度負のループに陥ると、悪いことがさらなる悪循環を呼び、出口の見えないスパイラルの深みにはまってしまいます。
このスパイラルが極限に達すると、
- 「自分は何のために教員になったのか」
- 「どのような子供を育て、どのような教育を志していたのか」
このような原点が見えなくなってしまいます。過度なストレスは「〜するべき」「〜した方がいい」という、いわゆる「べき論」への固執を生み、子供をコントロールしようとする不健全な状態を招いてしまいます。こうした状況を打破し、人生を立て直すきっかけを提供するのが私たちの目的です。
「人生の行き止まり」を感じている人への3ヶ月間
今、人生において「もうどうすればいいか分からない」という行き止まりを感じている人にこそ、このプロジェクトに参加してほしいと願っています。
Reboot A LIVEは、自分が本当は何をしたかったのかを3ヶ月間にわたってひたすら考え抜く、人生の濃密な時間を過ごしてもらうプロジェクトです。
名称に含まれる「リブート(Reboot)」には、単に活動を再開するのではなく、教員を志した時の初心を呼び起こす「再起動」という意味を込めています。そして「ア(A)」という一文字には、単なる「1つの」という意味を超えた、非常に深い3つの意味を込めています。
1つ目は「アソシエーション(Association)」です。これは目的を持った集団という意味です。自分の夢を語り始めた時、そこに集まる共感者たちの集団は、単なるグループではなく、思いを共有する大切な仲間になります,。これはPTAの「A」にも通じる、組織において非常に重要な概念です。
2つ目は「エージェンシー(Agency)」です。自分自身の幸せを追求すると同時に、他人や社会をどうすれば幸せにできるのか。自分の幸せを通じて、いかに社会を良くしていくかを主体的に考える力のことです。
3つ目は「1人の人間(A person)」であることの自覚です。教員である前に、あなたは1人の人間であることを忘れてはいけません。このプロジェクトは、その当たり前で最も大切な事実を思い出す場でもあります。
最後に「ライブ(LIVE)」には、単に住む、生きるという意味だけでなく、情熱を持って「生き生きと生きる」という意味を込めています。これまで「生きているけれど、心が死んでいるような状態」ではなかったか。ワクワクしながら人生を歩めていたか。そうした問いを自分に投げかけ、これからの人生をどう生きたいかを再確認してほしいという願いが込められています。
テクニックではない、内面からの変容
なぜ今、このような取り組みが必要なのでしょうか。それは、現代の教育現場が直面している多忙さの中で、多くの先生が志を見失いつつあるからです。
この状況を打開するために必要なのは、小手先のテクニックではありません。自分自身の人生を、自分自身で舵取りしているという感覚を取り戻すことが不可欠です。人間は本来、そのための力を持っています。誰かに教わるのではなく、自らの内側から「自分でやっていいんだ」という意志を感じ取ること。教えること以上に、この「感じてもらうこと」が何よりも重要なのです。
厳しい制約が「人との繋がり」を呼び起こす
Reboot A LIVEの発表会には、一般的なプレゼンテーション大会では考えられないような、非常に厳しい独自のルールがあります。
- 文字・数字・グラフの使用禁止
- 動画の使用禁止
- 音楽、画像はすべてオリジナルであること
- AIの使用禁止
なぜ、これほどまでに不便な制約を設けているのでしょうか。例えばAIを禁止しているのは、迷ったり困ったりした時に、機械ではなく「人に頼る」ということを忘れないためです。
自分一人で抱え込むのではなく、誰かに助けを求め、周囲と繋がること。自分の夢を自分一人のものにせず、社会や仲間と分かち合う感覚を養うための練習の場なのです。
100日間の伴走支援と「アドバイス禁止」のルール
プログラム期間中は、主に2つの支援体制でプレゼンターを支えます。
1つは「相互支援会」です。これは講座形式で集まり、みんなでプレゼンターの話に耳を傾け、本人が何を考え、どう思っているのかを徹底的に引き出していく場です。
もう1つは「個別支援会」です。これはプレゼンター自身が「困った、助けてほしい」と自ら声を上げ、仲間を集める場です。自分で「助けて」と言えるようになることは非常に大切で、人によっては毎日開催するほどの熱量で取り組むことになります。
そして、これらを支える実行委員やサポーターには、唯一にして最大のルールがあります。それは「アドバイス禁止」です。
答えを教えてはいけません。本人が自ら気づくまで、ひたすら待たなければならないのです。これは支援する側にとっても非常に忍耐が必要で、「こうすればいいのに」とヤキモキすることもあります。しかし、どう問いかければ相手が気づけるかを考え抜くこのプロセスこそが、支援側の成長にも繋がります。そしてこの接し方は、これからの子供たちに必要な教育的アプローチそのものでもあるのです。
夢を一人きりにしない「パートナー」の存在
プレゼンターとしてエントリーするための必須条件として、「パートナーの同伴」があります。
夢というものは、誰かの心を動かさなければ決して叶いません。一人でモヤモヤと考えているだけでは自己満足で終わってしまいます。「それ、いいね」「社会にとってもいいことだね」「私も協力するよ」と、誰か一人でも心から共感してくれる人がいるか。それが、その夢が社会的な価値を持つかどうかの証明になります,。
また、もしプレゼンターが途中で倒れるようなことがあっても、その夢を引き継いでくれる人がいる。そんな強い絆を結べるパートナーを見つけてくることが、最初の大切な宿題となります。
世界的な協力体制と募集対象
Reboot A LIVEは、強力なバックアップ体制を整えています。
今後スポンサーを募っていく予定ですが、すでに世界的に有名なグローバル・コンサルティング・ファームが協力してくれることが決まっています。こうしたプロフェッショナルな視点も取り入れながら、プレゼンターの思いを引き出す仕組みを作っていきます。
募集にあたって、私たちが求めているのは「夢が明確に決まっていない先生」です。すでにやりたいことが決まっている人ではなく、「今の自分に何ができるだろう」「何かを変えたいけれど、どうすればいいか分からない」と、モヤモヤと悩んでいる人にこそ応募してほしいのです,。
「自分なんかが参加してもいいのだろうか」と、自信を持てずにいる人のほうが、周囲もサポートする余地(隙)があります。明確に困っている人、自分には何もないと感じている人こそ、このプロジェクトで支えがいのある存在なのです。
今後のスケジュールと参加の方法
これからの展開ですが、2028年1月22日に「第1期」の本番開催を予定しています。
しかし、いきなり本番はハードルが高いと感じるメンバーも多いため、まずは「0期」としてプレ開催を実施します。0期はオンライン中心で進め、費用をかけずに資料や人、場所の準備を行っていきます。最終的な発表の場にはスポンサーの方々も招き、皆さんの思いが新しい支援や協力に繋がるような機会にしたいと考えています,。
関わり方は、プレゼンター以外にもいくつかあります。
- 実行委員会:運営を一緒に考えてくれる人
- サポーター:運営には深く関われないが、助けを求められた時に手を貸してくれる人
- スポンサー:この取り組みを資金面で応援してくれる人
「少し話を聞いてみたい」というだけでも大歓迎です。プレゼンターの応募には枠と時期があり、第1期のエントリー開始は2027年5月〜6月頃を予定しています。
教員である前に一人の人間として、もう一度自分の人生を熱く生きてみたい。そんな思いを持つ皆さんのご連絡をお待ちしています。
