日立市役所の生涯学習課からコミュニティ・スクールの地域学校協働活動推進員向けに講演をお願いしたいという依頼があり、講師として登壇しました。
日立市ではタッチという独自通貨(ポイント)が用意され、それがコミュニティ・スクールにも応用されて、有償ボランティア制度も進んでいる地域です。
今回のテーマは『学校の困り感のキャッチの仕方、地域の課題の伝え方』です。
コミュニティ・スクールはなぜ必要なのか?
前回の日立市の研修では、いきなり地域学校協働活動についてお話する形になってしまったので、コミュニティ・スクールはなぜ必要なのか?ということをすっ飛ばして解説しておりました。
今回は社会教育委員の方も「コミュニティ・スクールを知りたい!」と参加いただいていたので、いつもの形でコミュニティ・スクールが必要な理由をお話しました。
結局、コミュニティ・スクールは『人間の本質』を理解すると必要なものだと気づきます。ここから離れれば離れるほど、人間としての生き方に背くことになっていくので、制度として理解するよりも、人として理解するを大切にしたいと思って伝えました。
地域だけが理解しても苦しくなる
ワークを経てみなさんから出てきたことは『地域学校協働活動の苦悩』でした。
そもそも、日立には日立愛が強い方が多いと感じています。地域に貢献し続けてきた方がいるので、それだけ情熱もたくさん。
しかし、コミュニティ・スクールのことを地域が理解したとしても、心を開いてくれない、任せてくれない、むしろ熱すぎると煙たがられてしまう…しかも、コミュニティ・スクールを先生たちは学びの場に出てこない。
そんな学校と地域の溝がさらに浮き彫りになっている現状が現れた研修だったなと思います。
コミュニティ・スクールは地域のためでもありますが、学校のためでもあります。今は地域の方に対しての研修が多いですが、学校の先生のご理解も必要となります。
今後の大きな課題として残るだろうな…と感じた研修でした。