NPO法人 教員支援ネットワーク T-KNIT 代表理事のソルティーです。

前々から先生たちの大きな負担となっているのが部活動です。

地域に渡していこうという動きも増えてきましたが大規模に動いていない…。

それは一体なぜなんだろう?

そんな部活に関する話を突き詰めてみました。

『部活は地域に渡せるものなのか?』

よかったら「部活ってなんなんだろう?」って一緒に考えながら聞いてみてください。

部活はどうして生まれたのか?

今回のラジオで話しているサッカーの話は、実際は野球から始まりました。

戦後、敵国の競技として禁止されていた野球。

焼け野原の中、今より時間的に余裕があった教師がボランティアでやりたい生徒を集めて始めました。

これが部活動の始まりです。

最初は教師ではなく生徒を中心に据えようとしていました。
『運動部活動は生徒による自治が基本であらねばならなかった』のです。

しかし、一方で、生徒に任せきりにしてしまった場合、教育上の問題が生じるとも懸念されました。

生徒による自治を求めながら、同時に文部省による統制が敷かれていった…。

それが今では管理される部活になってしまったのです。

部活は地域に移行することは可能か?

めっちゃくちゃ大変なことだと思います。

なぜなら部活は
「大変だ!」と思っている先生と
「素晴らしい!」と思っている先生がいるからです。

これはどちらが悪いというわけではなく、
その両方がいるという事実を大切にしなければならないと思います。

一方は辛いのに、一方は幸せ。
この差はどうして生まれるのか…?ということが見えてこないと

部活を地域に移行することは難しくなるなぁと思っています。

また、先生主体ではなく、生徒に任せる
『生徒自治』の考え方が学校に生まれてこないと

任せること自体が難しいなーとも感じます。

もう一つ言うと、地域の大人を学校内に入れるということが日常から生まれてくることも大切。

授業や、ボランティアなど、地域の大人たちが学校に入っていける空気感を出さないと、部活を地域の大人に任せることはできないと思ったりします。

僕自身はコミュニティ・スクールなどを行っていますが、最終的にはそのコミュニティ・スクールからの提案は地域と学校の橋渡しになりやすいので、そういう点ではコミュニティ・スクールは部活の地域委託は推進しやすいなーと感じた今回のラジオでした。

ではでは、今日もお疲れ様でした。明日も素敵な1日を。