この度は、群馬県吾妻教育事務所様からのご依頼で、コミュニティ・スクール研修の講師を務めてまいりました。
久しぶりの講演活動、しかも2時間という長丁場。「皆さんが前のめりで聞いてくれなかったらどうしよう…」と、実は少しの不安も抱えながらのスタートでした。
しかし、蓋を開けてみれば約150名以上の参加者。皆様の熱気がすごく、私自身にとっても大きな自信と『学び』を得る、非常に重要な研修となりました。
今回はその当日の様子と、会場から寄せられた生の声をレポートします。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 令和7年度 吾妻地区地域と学校の連携・協働推進フォーラム 『納豆は地球を救う!?コミュニティ・スクールと友情のレシピ』 |
| 開催日 | 2025年11月13日 |
| 主催 | 群馬県吾妻教育事務所 |
| 講師 | 塩畑 貴志(当団体 代表理事) |
| 参加者 | 約160名 (教職員、地域学校協働活動推進員、学校運営協議会委員、保護者、近隣住民、行政職員など) |
| テーマ | コミュニティ・スクールの分かりやすい理解 |
依頼元組織のご紹介
今回ご依頼をいただいたのは、群馬県吾妻(あがつま)教育事務所様です。群馬県の北西部に位置し、豊かな自然と温泉、そして温かい地域コミュニティが息づくエリアです。
吾妻地域では、学校と地域が連携して子どもたちを育む活動に力を入れておられますが、コミュニティ・スクールを始めたものの、まだまだ理解が不足しているとの話がありました。
さらにその活動を実のあるものにするため、そして地域の方々にもっと楽しみながら参加してもらうための起爆剤として、今回お声がけをいただきました。
講演・研修のテーマ
テーマはコミュニティ・スクールの分かりやすい理解。
コミュニティ・スクール(CS)や地域学校協働活動というと、どうしても難しい会議、制度の話と身構えてしまいがちです。
そこで今回は、あえて納豆という誰もが知っている食べ物をキーワードに設定しました。
「面白そうだから」と、普段教育に関わりのない近所の方まで参加してくださったのは、このタイトルの効果もあったかもしれません。
地域の課題感に寄り添いながら、難解な言葉を使わずに本質を伝えることを目指しました。
活動の様子
「納豆」が地域と学校をつなぐ?
今回お話ししたのは、私の代名詞ともなりつつある納豆理論です。
地域にいる個人(大豆)が、対話や熟議(発酵)を経て、粘り強く栄養価の高いコミュニティ(納豆)になる。
そして、活動には応援、協力、協働の3つのパターンがあり、それぞれの段階に応じた関わり方が大切であること。
これらを具体的な実体験を交えてお伝えしました。なんちゃってCSで終わらせず、失敗を回避して活性化させるためのレシピ(秘訣)に、多くの参加者の方が頷きながら聞き入ってくださいました。

まるでライブ会場!? LINEオープンチャットで会場が一体に
今回の研修で特にこだわったのが、飽きさせない工夫と能動的な参加です。
そのために導入したのが、LINEオープンチャットを使ったリアルタイムQ&Aです。
講演中、参加者の皆さんにスマホから匿名で感想や質問を投稿してもらいました。
すると、スクリーンには続々とコメントが!
「なるほど!」「それは面白い」といった反応が即座に可視化され、私はそれを読み上げながら質問に答えていくスタイルをとりました。
この「対話型」の進行はかなり珍しかったようですが、大好評でした。
一方的に聞くだけではなく、会場全員で一つの空間を作り上げている感覚。質疑応答の時間には質問がないほど、講演中に全て答えきることができました。

今回の成果
講演後のアンケートでは、嬉しいことにネガティブな感想は一つもありませんでした。
びっしりと書かれたメッセージの中から、いただいた声をいくつかの視点でご紹介します。
1. コミュニティ・スクールへの理解・納得
制度の仕組みだけでなく、「なぜやるのか」「どうやるのか」が腑に落ちたという声を多くいただきました。
- 「納豆理論もうまく説明されていてわかりやすかった。また、協働活動の3パターン(応援、協力、協働)もよくわかるものであった。学校の様子をよく理解されての講座でよかった。」
- 「CSが誕生した経緯から学校運営協議会に良く在る失敗例と回避策、そして講師ご自身の体験を元に学校運営協議会の活性化まで講演くださり、とても参考に成りました。」
- 「コミュニティ・スクールのこと、よく分かっていなかったので、地域とともに考えて行くこと、目的が変わっていることに気づいていなかったので、参加してよかったです。」
2. ICT活用・講演スタイルへの評価
今回挑戦した「スマホを使った参加型講演」についても、新鮮な驚きと共に受け入れていただけました。
- 「何よりもICTを活用して『対話型』の講座が新鮮であった。また、明るく人懐っこい講師の人柄で、『伝えたい』という内容が私自身の中に反映された。」
- 「LINEのオープンチャットでリアルタイムにみなさんの意見を伺うこともできて、時間の共有をしている感じがあり、たのしく参加することができました。」
- 「お話大変面白かったです。LINEチャットを使ってのやり取りは初めてで会場の声、現場の声が直に聞けたな。と感じました。」
3. 活動への意欲・情熱
何より嬉しかったのは、皆さんの心に火がついたことです。
- 「塩畑さんの熱意に圧倒されました。大変、勉強になりました。」
- 「情熱は人の心を動かす!!今日は素晴らしい方の講演を聞けて楽しかったです。考えて、固めて、行動にうつしたいと思えました。仲間と協力しながら頑張りたいです。」
- 「子ども達が、またこの場所で子育てをしたいと思える地域にしていきたいと再確認しました。」
まとめ
今回の講演会には、教員(校長・教頭先生)の方々も多数参加してくださいました。
自分個人の話で150名を超える方々が集まり、最後まで熱心に耳を傾けてくださったことは、私自身にとっても大きな自信につながりました。
形式だけの会議ではなく、地域のみんなが主役になって楽しむ学校づくりへ。
吾妻地域の皆さんが、今回の研修をきっかけに、まさに納豆のように粘り強く、栄養たっぷりの連携を深めていかれることを確信しています。
ご依頼いただきました群馬県吾妻教育事務所の皆様、そしてご参加くださった全ての皆様、本当にありがとうございました!
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