岩間第三小学校の地域学校協働活動推進員から依頼があり、研修講師として赴きました。
岩間第三小学校は『実現力の育成』を目標とし、起業家を育てる学校を目指して工夫をしている学校です。学校運営協議会の立ち上げ時に相談に乗ったこともあり、久しぶりに来校しました。
今回のテーマは『コミュニティ・スクールの目的と意見を元に決定していく方法』です。
先生も中に入って学校運営について考える
今回の研修で良かった点は学校の運営を教職員、運営協議会の委員が一緒になって話せたということでしょう。
普段、このような研修では学校運営協議会委員(地域)と地域学校協働活動コーディネーターの方だけが参加することが一般的で、「なんで先生たちが来ないの?」と言われることはよくあります。
もちろん、これにはいろいろな理由があるかと思いますが、一緒になって考えてほしいと言われて来たのに呼んだ人がいないというのも失礼な話と捉えられるのは当然のことでしょう。
そういうことが起こらないように学校運営協議会の開催のタイミングで、職員研修の位置付けで学校の先生を呼ぶというのは非常に効率的です。
今回はそのようにすることで、地域とも意見交換の機会になりましたし、教職員全体でコミュニティ・スクールの理解度が進んだかと思います。
一方的に話す場にしない訓練
学校運営協議会では熱量の高い方が一方的に話すということがかなりの確率で起こります。
これはみんなで話すという協議や、一旦話を聞いて受け止めるという訓練をしてこなかったことが大きいと思います。
以前はうまくできていたのに、校長や、委員の交代によってうまくできていたとしてもその空気感が崩れ去ってしまうことも往々にしてあるのです。
まさに今回の内容では、悩んでいることも多かったようなので、短い時間の中でも全員が満足して話せるようにするということを工夫して研修を組んでみました。
もちろん、ファシリテーターの方の力量も大きかったと思いますが、地域も先生たちもいろんな意見を話すことができ、全体として良い熱量を感じることができたなと思います。
学校ごとの研修も大切
教育委員会が行う市全体としての研修も大事ですが、やはりその学校独自の困り感に迫るには学校内で研修を行う必要があると思っています。
そのための細かい研修も大切にしていますので、困っている学校があったらぜひお声がけくださいませ。