笠間市教育委員会から教員支援ネットワークT-KNITと協働で行いたいという依頼があり、講師として出向いていきました。

笠間市教育委員会は僕の教育転換点を作ってくれた組織。2012年の頃にはICTを積極的に取り入れ、今ではコミュニティ・スクールも教育委員会側から積極的に推進しています。

今回は最後と思われた第4回目を経て、講座の満足度の高さから補正予算が組まれ、アンコールとなる第5回が開催となりました。

では、アンコール講座では何をするか?というと、話し合うことはできるようになったけど、根っことなる【目指す方向性】を合わせていくことが難しいようでした。そこで、お互いの課題感を、同じ方向性に向かってどうやったら伝え合えるようになるか?を研修することになりました。

今回の裏テーマは『ビジョン』です。

目的をじっくり最初に伝えるようにした

T-KNITでCSコーディネーター講座 目的を語る

まず、講座で気をつけたのは最初に講座の大前提を伝えるようにしました。

今までは前回のおさらい!ということで、本当に前回のみのおさらいになってしまっていました。ですが、アンケートでは第一回に参加している方ばかりではなかった。

そうすると、そもそもの『コミュニティ・スクールって何?』ってところが解消されないまま進んでしまっていたなーって反省があったのです。

今回は前回のおさらいということで、コミュニティ・スクールって何?なぜ地域でやるの?学校にメリットある話なの?という大前提を押さえた話を加えました。

これはとても大事なことだったなーって感じましたし、ゆっくり時間かけてでも導入してあげたほうが後々のワークののめり込み方が違うんだなと実感できました。

ビジョンを間接的に理解させる

抱負を考える

今回の内容はビジョン。

ですが、「ビジョンって分かる方〜!」って挙手させたらまったく挙がらない!(予想済み)

ということで、ビジョンとは〜なんて説明しても理解してもらえないはずなので、今回は間接的に理解させるために『なりたい自分像』、『2024年の抱負』と自分ごととして考えてもらうようにしました。

おかげで「それのことか〜」って感じてもらえたんじゃないかなと。

不幸な未来に向かいたい人はいない

ワーク中の様子

最後にみんなで一緒に目標に向かって考えるワークをしました。

これは大谷翔平さんが使っていたマンダラチャートを例にし、自分たちも目的、要素、目標を書き出すということをしてみたのです。

ちょっと指示が雑になってしまったようなんですが、みんながしっかり考えてくれて、ちゃんと枠内が完成していました。

「こんな方法があったのか〜」という雰囲気が全体的にあったように感じられたので、すごい良かった。

事前にいろんな課題はあるけど、「抱負を書く時に不幸な未来に向かいたくて書いている人は見たことがない」って伝えておいたので、学校・社会の課題に対して「どうしたら幸せになれるだろうか?」と考えてくれたんじゃないかなって思っています。

講座は終了。しかし広がりは続く。

出来上がった模造紙

補正予算まで組まれた今回の講座は今年度は大満足で終了になりました!なんと、講座で知り合った人同士が繋がり、学校運営協議会同士のコラボレーションも生まれているとか。研修の効果が出ていると感じられるのはやっている側としても嬉しいですね!

笠間市では今後は地域学校協働活動推進員を置くということで、予算化できるように進めているようです。今後はその推進員の講座も考えているとのこと。

また、講座は市内の学校や、市外の教育委員会でも開催の依頼が入るかもしれません。

こんな形で研修もどんどん受けていきたいので、もし、やって欲しいことがありましたらぜひお問い合わせください。

もちろん、手伝ってくれる人も必要になってくるので、一緒に活動したい方、ぜひ!1月、2月に説明会がありますので、興味がある方はそちらにお申し込みください。