笠間市教育委員会から教員支援ネットワークT-KNITと協働で行いたいという依頼があり、講師として出向いていきました。
笠間市教育委員会は僕の教育転換点を作ってくれた組織。2012年の頃にはICTを積極的に取り入れ、今ではコミュニティ・スクールも教育委員会側から積極的に推進しています。今回は最後となる第4回目となります。
この講座のあと、自分たちで動いていくことになります。
しかし、まだ活動って?と言われてもピンと来ない方も多いんじゃないか…と思ったので、実際にこれからに活かせそうな内容にしてみました。
今回の裏テーマは『自分で考える』です。
よく考えるも、一気に進めようも大事だ
活動をする時に学校がよくなりがちなのが「もっとよく考えてから」「もっと慎重に」ということです。
しかし、10年計画を考えて、その通りにちゃんと進む…ということは稀です。地域学校協働活動では、話し合いよりも「やれた」「楽しい」という実感が最初に必要だと思っています。
そこでPDCAサイクルと、OODAサイクルの2つをお話しました。
よく聞くPDCAは計画によって進めるタイプで、ちゃんと決めてからじゃないと実行しません。
OODAは観察によって進めるタイプで、決めるということよりも課題に着目して、すぐ実行に移し、改善を繰り返していく方法です。
地域学校協働のような今の課題に着目していくタイプはOODAのほうが合っているなと思います。
まずやってみる。うまく行かないことがあったとしても、それをベースに改善していく。
PDCAも大切なのですが、計画を立てすぎて何も起こらなかったことは多々ありますし、そもそも学校運営協議会そのものが集まりが少なすぎて計画を立てるまでいきません。
で、あるならば重要視するのはOODAでやってみましょう!と話しました。
思っているよりもいろいろ頭を捻ってくれた
さすがにいきなり活動を考えよう!ってやると難しいかなって思ったのですが、「100万円あると思って使い切ってください!」と最初に提示したことや、フレームワークを用意したことで、はじめての参加者、イベントに慣れていない方でもいろいろ考えることができたんじゃないかなと思います。
この養成講座で大事だなって思っていたことは、慣れている人よりも、慣れていない人をどうやって活動に混ぜていくか?ということ。
自分も関わっていいんだ!
こうやったら面白いかも!
というように、少しでも活動に参加してほしいなって思ったからこそ。
もしかすると、イベントを経験している人には「当たり前」だと思ったかもしれませんが、そういうギャップを埋めていくことが養成講座で求められることなのかもしれないなと思いました。