ソルティーです。

この間、立教大学に行って90人の前で講演をしてきました!

「就職が決まらない」

「内定決まったけど本当にこれで良いのか?」

なんて悩んでいる大学生が多かったですね。

そんな大学生に向けてどんな講演をしたのか?

今の大学生はどんな気付きがあったのかお伝えします。

講演のキッカケ

コミュニティづくりのセミナーがキッカケ

キッカケはコミュニティソーシャルワークというコミュニティ作りの講座を学んだこと。

今は非常に数多くのコミュニティができていますが、僕たち夫婦が作っているコミュニティ『本拠地』は多世代が来ます。

そんな本拠地の面々がどうやったらもっとイキイキとできるのか?

そして、教員支援でも多くの人が集まるので、コミュニティになる。

その人たちがどうやったら活性化するのか?というヒントを得たくてセミナーに参加していたのです。

その講座を担当していた先生がたまたま立教大学で授業をしている先生で、僕のプロフィールを語ったら

「そのままスクールソーシャルワークになっているから、学生たちの前で話して欲しい!」

とお話をいただけたのでした。

返事は「はいか、イエスか、喜んで」しかない僕はすぐさま講演の準備に取り掛かったのでした。

講演の内容

講演の内容として僕が気をつけていることは一つとして同じものを使いまわさないこと。

これは講演のコンセプトで、その人とその場に合ったお話を届けたいからです。

今回、立教大学の学生に伝えたいテーマは何もなくても自分から需要を作るということ。

自分はどう生きたいのか?

大層なテーマを設けても自分は自分らしくしかできないということで、スクールソーシャルワークというより、僕の人生そのままの話をしました。

その上で『なぜ自分が学校に関わったのか?』という目的について重点的に話しました。

それは今の大学生がこれからどう生きるか?という人生の目的を考えて欲しかったからです。

僕が人生でものすごく悩んだのは、やはり「人生が辛い。もう生きたくない」と自分の人生を丸ごと否定するような考えを持っていた時。

そもそも生きる目的を自分自身で考えてなくて、何やりたいかも単なるゲームだったりしたからです。

もちろん、ゲームだけで過ごすのも悪くない人生かと思います。だけど、僕の人生はゲームだけで終わりたくなかった。

それを自分自身で見出してから、何が好きなのか?何が嫌いなのか?を人の助けを得ながら考えるようにしました。

だんだん自分が分かってきたら、生きるのが楽しくなってきた。というか、自分が今、自分らしく生きているなって感じられるようになったのです。

その事をとにかく伝えたかった。

学校の先生たちはみんな疲れてる

実はこの話は学校の先生を目指している人にもしてあげたいのです。

僕の教員支援の団体を手伝ってくれていた教職員を目指す大学生たち。

その人たちが実際に教職員になって、SNSで投稿をした時。

本当に辛そうでした。

その他に関わってくれていたもう一人も教員になったのですが、久しぶりの電話では声がガラガラで、明るかったのに随分と覇気がなくなっているような印象。

「いやー、もう慣れちゃいましたね」という一言もあって、過酷さが伝わってくるようでした。

二人とも夢だった教員になったのに「なぜこんなことになっているのか?」と考えました。

教員を助けることに力を注いでくれていた仲間が夢だった教職員になったら元気がない?

自分はどうして夢の先まで考えてあげられなかったのだろうとも考えました。

夢は良いことばかりじゃない。

でも、困難を糧に諦めない人になってもらうと良かったのではないかと。

だったら今、大学生のうちに自分の諦めない軸に気付いてもらいたかったのです。

講演のポイント

この講演の見どころは3つ。

導入へのこだわり

とにかく最初に参加者意識を持たせて聴きたくなるように仕向け、なるべく多くの方に手を挙げさせました。

ただ、「寝ているなー」と思う学生も実は聞いててびっしり感想を書いてくるあたり、最近の大学生は腕を突っ伏して寝ながら聞いてくれるスタイルだということが分かりました(笑)

全員がスタンディングオベーションにはならなかったので、まだまだ改善が必要ですw

問いを投げる

とにかく内発的な気付きをしてもらいたかったので、「どうしてスクールソーシャルワークをしたいのか?」という目的を問いとして投げていきました。

結果として問いを考えてくれてたので、良かったかなと思います。

人生を見せる

僕は講演の良さは教えるのではなく、見せるから良いと思っています。

発達障害とか記憶障害とか、会社が辛いとかいろんな壁があっても関係ない。その壁を自ら乗り越えていける人になる!

そしてその見本となる人が来ている!

その姿を僕の生き方を通して見せてみました。たぶん、講演スタイルとしての僕のこだわりです。

講演の感想で多かった声

就職するのがゴールになっていた

自分は今、就活中で様々な企業や業界を見ているけど「やりたいこと」が分からない。この間も面接で、「この会社に入ってやりたいことは何ですか?」と聞かれても、テンプレート的なうわっつらな事しか言えなかった。

自分のやりたいことって本当は何なんだろう?

就職活動しているけど、これで良いのかな?

就職することがゴールになっていたかもしれない。

このような気付きを得ている学生は非常に多くいました。これは狙い通りだったので非常に良かったかなと思います。

教育を学校に任せすぎではないか?

日本の働き方については色々と問題があるが、私は日本は教育を学校に一任しすぎている所が良くないと感じる。地域社会全体で子どもを育てるという意識、子どもの自己肯定感を取り組む必要があると思う。

これは今回の講演のテーマです。

学校ではなく、地域みんなで育てよう!という意識。

理想の未来だとは思っていますが、理想を追いかけるのは悪いことではないし、もし、可能性が1%でもあるならば実現したい未来だなと感じています。

それを感じ取ってくれたのは嬉しいですね!

ADHDという一般的にはハンディと感じる部分を明るく開示する

塩畑さんについて驚くべきところは様々あるが、その一つにADHDなど明かすと不利になりそうなことをためらいなく言ってしまうということがあった。だが一方で「不利になりそう」と感じること自体が社会にある偏見や差別という問題を端的に示しているとも考えた。塩畑さんのようにハンデを明かしながら活躍する人が表れることが、その一種の社会常識を変えることにつながるのだろう。

僕自身の生き方を見せるという点でこのような感想を持ってもらえることが非常に嬉しいところです。

多くの人はこのような特性をハンデや、人生のハードモードや、足枷のような気持ちになって中々打ち明けられない人もいます。

でも、そのハンデを認めてくれる人たちばかりだったら、理解が増えて自己開示しやすくなったら…いろんな人の助けになると思って、自分の特性をどんどん見せています。

僕たちが彼を異端の目だと思ってしまっていること自体がおかしい

先生はポジティブだと言っていたが、私はこの話しとゲストスピーカーの考え方を聞いてポジティブだとは感じなかった。

彼からするとその考えや考え方が「当たり前」であり、周りの健常者が「障害があるのにポジティブに考えていて偉い」みたいな視点で彼を見るのは違うなと思った。

とてもおもしろい意見だったので掲載します。

僕はこの世界が当たり前であり、これが僕にとっての日常です。ポジティブとかネガティブとかではなく、これが僕そのものの考え方、生き方。

それをしっかり捉えてくれて嬉しいな〜と思います。

講演は何に気づかせるかが重要

講演はただ一方的に話すというスタイルにどうしてもなってしまいます。

セミナーや、授業などと違ってみんな、僕の話に注目してくれているワケですからね。

その状態の時、何に気付かせるか?が重要かなと思っています。

僕の話はただの事実。

その話を聞いて、自分は何に気付いたか?今後どうしていきたいか?を考えるキッカケを与えてあげることかなと思っています。

僕は僕の人生を生きている。そして、みんなは一人ひとりみんなの人生を生きている。

みんな物語の主人公だからこそ、その主役の座を奪わないようにしたいなと思います。