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教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

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2021年度の小中高でのネットいじめの件数が過去最多であることが、27日の文部科学省からの資料「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」でわかりました。

みなさんはこのネットいじめについてどのように考えるでしょうか?

💻ICT化のデメリットか?

GIGAスクール構想によって、さまざまな助成金が出てきている中で各学校のICT化は進んできました。

しかし一方でその法整備が間に合っていないのも事実で、どこの学校も独自のルールの元その運用をしています。

そこで浮き彫りになってきているのが、このネットいじめなのではないでしょうか。

それではネットいじめとはどのようなものを言うのでしょうか。

これは基本的には一般的に言われる”いじめ”と変わりません。

変わる点と言えば、それがインターネット上(SNSなど)で行われるかどうかと言うだけ。

本質的な部分に変わりはないのです。

むしろ、ネット上で行われているからこそ匿名性や秘匿性があり、逆に表に出にくくなっている部分もあるかと思います。

これがネットいじめの難しさです。

中にはICT化によってこのような問題が急増したと言う意見もありますが、果たしてこれはICT化が引き起こした問題なのでしょうか?

📖校則から考えていくべき

私は一つ校則のあり方がこのネットいじめ件数の増加の助長となっているのではと考えています。

例えば、十数年前と比較して学生のスマホの所持率は急増しています。

それに伴って当然のことながら学校へと持ってくる生徒も増えているはずです。

しかしこのスマホの持ち方や扱い方、数年前からずっと校則が変わっていない場所も多いのではないでしょうか?

学校への持ち込みは禁止、登校した時点で担任に預ける、校内で利用した際には即座取り上げなどなど。

これは果たして本当に時代に即した指導のあり方なんでしょうか。

ここまで生活の中にICTが入り込んでいるのであれば、それを持っているありき、持している環境の中で使い方やその関わり方を学んでいかなければ実感は湧かないのではないでしょうか。

🙅‍♂️大人が変わらなければそりゃなぁ

そして、何よりも大人が変わらなければこのネットいじめは無くなりません。

思えばインターネット黎明期、ネットいじめと同じくらいにネット上での誹謗中傷は盛んに見られました。

何か好まない発言や、時代に即していないと思われる発言や投稿を見つけた際には、匿名なのをいいことに文句やとても大人とは思えない悪口の数々がネット上では飛び交っていました。

こんな環境が蔓延っている中に、生まれながらにインターネットが生活の一部としてある子どもたちが正しく判断して使用していくのは非常に難しく感じます。

時代が変われば、狩りや稲作を全く知らない群れの中で生きるためにそのような知識を子どもたち自ら備えて生きていけと言っているようなもの。

子どもたちの未来である大人たちがそれを知らなければ、どうして子どもたちがそれができますでしょうか。

世の中いまだに誹謗中傷によって苦しめられている人はたくさんいます。

テレビやニュースでもそれは日常のように次々と流れてきます。

子どもたちの健全なるインターネットの利用を促すのであれば、まずその前の土壌を整えていくのが先決なのではないでしょうか。