こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

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超少子高齢化が進む日本の社会。

このまま人口比率が偏り続け、十数年後の2040年日本の社会はどのように、そして高校教育はどのように変化していくのでしょうか。

今日はここについて考えます。

🏫N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想

2月13日に文部科学省より、2040年の高校教育に対する構想が出ました。

高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン)【概要】
~2040年に向けた「N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想」~

教育現場が無視できない、少子化という現代社会にある問題や、それと同時に進歩し続けているデジタル社会の中で、どのように高校教育を実現していくかという部分に焦点が当てられています。

この概要でも十分にわかりやすいのですが、私が改めて読んでキーワードを出すとすると、専門性と学びへの接続強化といったところでしょうか。

まず、生徒の主体性を引き出す教育を探究などを通じて行なっていくのはもちろんのこと、生成AIの台頭などといった時代の変化に適応できる人材の育成、高専だけでなく普通科においても即戦力となるような専門力の醸成、すべての生徒が学びに接続できる環境の整備、これらが構想内には練られているように感じます。

確かに、現在高校が目指しているが、なかなか手が届かないといったところのようにも感じます。

高校は学びがより専門的に、そして理系文系というふうに学びが細分化されてくる年代でもあります。

そういった中で、子どもたちの教育はどのように変化していくのでしょうか。

💧まずは浸透

私個人としては、次期学習指導要領に向けた要点整理と比較して、より現実的かつ直近の問題として感じやすいところなのではないかなとも思いました。

特に、学びの環境整備については、最近では大手塾が通信制の高校を設置したり、対面形式での教育活動を行っている高校が、地方に通信制の高校を建てるといったことも珍しく無くなってきています。

とはいっても、まだまだ現在の学習指導要領の目指す未来へと移行している準備期間。

探究学習の認知度はもう多くの学校でも高まってきていますが、その実態は学校ごとにバラバラで、その知見を統合するには到底至っていません。

生成AIについても教職員の利活用は、事例としてよく聞くものの、生徒自身がこれらを活用して教育活動を行なっていくというのは、まだまだ大学レベルでもあまり聞かないほどです。

となると、2040年の構想に対して今の教育現場でやることは、やはり浸透。

現在の新しい形の学びをフィードバックし、確実に実りあるものへとしていくための精査の時期になっているように感じます。

⛰️課題は山積み、どのように対応していくか

一方で、不登校児童生徒数は年々上昇しており、相対的に他の校種と比較すると母数が少なくなるにしても、対応しなければならない問題であることは確実です。

また、文部科学省の資料ではなかなか読み取られない、卒業後のそういった生徒たちの進路についても考えていかなければなりません。

文科省の資料は在学児童生徒を対象にした調査であるために、自ずと卒業した年度の生徒たちはその分母に含まれなくなっていくのです。

少子化も喫緊の課題であることは間違い無いのですが、今いる生徒で学びに主体的になれない子たちの後押しこそ直近では必要だと感じます。

生成AIについては、生徒のみならず大人でさえもその共存に頭を悩ませている時期でもあります。

変わりゆく時代の中でそれらを受け入れながら学んでいくのは生徒だけではなく、生徒と関わる教職員、保護者、大人たちも必要になってくるはずです。

ネクストハイスクール構想は、高校の教育に関わる人間だけでなく、社会そのものをしっかりと捉えてどのような人材を社会に送り出していくべきかという、社会全体で考えていく必要のあるものでしょう。