今回はコミュニティ・スクールに限らず、学校や、地域に関わるとどうしても出てきてしまう『加入』。

「学校・地域への活動は任意で良いの?

この話、にわかに盛り上がっているようなので、僕個人的な考えも出してみましょう。

最近は自治体や、PTAも「任意ですよ!」と強調する雰囲気が出てきました。もちろん、任意なのですが、なくても良いよ!という話ではないと感じています。

活動をないがしろにした結果、とんでもない事態に発展してしまうということもあり得るのです。

今回は活動の『任意』について話していきたいと思います。

⭐ 任意と言いつつ半強制だった時代

そもそも今まで活動には『任意』と言いながら、半強制になっているものが多かったように感じます。

その筆頭であったのが今回、ニュースでも取り上げられるようになってきたPTA。

「あの人はまだ一回もやってないからやってもらおう」という保護者の声も聞いたことがありますし、「誰も手を挙げない場合はこちらから指名させていただきます!」と言っていた先生もいらっしゃいました。

そうやって作られた組織は、『やらされ感』が塗りたくられた歪なコミュニティ。

途中で抜けることは許されないケースがあるなど、やや行き過ぎなコントロールが常習化してしまう組織体系も多かったと聞きます。

これにはさすがに「たしかにやりすぎだよね」という気持ちになります。

⭐ これからの時代は任意。だけど、人が集まらなくなる

そうして始まったのが「任意だよ」という雰囲気の伝え合いです。

ですが、そうなると今度は別の問題が起こります。

それが『まったく人が集まらないので、運営が立ち行かなくなる』というもの。

意外とPTAは学校で重要な役割を担っています。何の準備も話し合いもしないまま、PTAが消えてしまったとしたら、学校…というより、子供たちに対してできないことは多くなるでしょう。

自治会も同じで、誰もやらなくなったら、街頭の明かりが消えたり、下水処理もうまくいかなくなるでしょう。

もしくは、その重要な事柄を自治体が実施するために、税金が増えてしまうかもしれません。

周りからは何のためにあるのか分からないような組織でも、実は意外と気づかないところでとても大事なことをしているものなのです。

しかし、今の時代、貧富の差はどんどん激しくなってきていて、両親共働きでないと生活が立ち行かないというケースも多くなりました。

そして、PTAや、地域の活動は仕事が終わったあとに集まるという場合が多いので、「仕事や、子育てで精一杯!」という方も多く、時間がない。だから、学校や、地域に関わる活動はできない!と感じてしまう人も多いようです。

つまり、組織運営に変革をもたらさなければ保たない時代に入っているのにも関わらず、今までと同じように、一つの場所に集まって会議し、文書を作成して回覧する…など、変われない組織が多いのだと思います。

⭐ 繋がりを深めること、楽しさを見せること、意義を伝えること

どう変われば良いのか?というと、今までのように誰が何をやっているのか分からない組織運営は終わりにしなければいけません。

例えば…

  • オンラインを駆使していつでもどこからでも参加できるようにする
  • SNSや、ブログを通じて活動の雰囲気や意義を伝える
  • 説明会などを企画し、ちゃんと納得してから入ってもらうように工夫する
  • イベントのスポットボランティアでの参加が可能など、小さく関わっても大丈夫なようにする

いろんな場所で、いろんなコミュニティに関わらせてもらっていますが、活動する気はないと言っている人は少ない印象です。

逆に「ガッツリ関わるのは難しいけど、ちょっとだったら何かできることあったら手伝いますよ」という方は意外と多いと感じます。

今までのように

  • 関わったら抜けられない
  • 任されたら責任が重い
  • 何が何でも実行しなければならない

という重苦しい運営が苦しいと暗に言っていると思うのです。

ということはこの逆に答えがあるように思います。

  • いつ入っても抜けても良い
  • 役割は一人が持つようにしない
  • 苦しいと思う時は諦めるという選択肢を作る

結局、コミュニティとは個人ありきです。一人ひとりを大切にした結果、良い空気を持った集まりができてくるのだと思います。

そのためには関わろうとしてくれた一人ひとりを大切にし、その空気を伝播させていくしかないんじゃないかと感じます。