どうも、こんばんはソルティーです。

実は、僕が先生向けのプログラミングのブログ記事を書いた時があるんですが、その記事から「 プログラミング的思考について、本を書いてください」っていう問い合わせがあったのです。

1年くらいかけて少しずつ書いて、やっと完成して、実際に本としてこれが届きました。

月刊リーダーシップ

今回は学校教育から、その先の実務に繋がる経営者向けの雑誌なんですが、とても良い感じに書けたかなと思います。

今回は、この本の中身を少し紹介しつつ、プログラミング教育っていうのは、どういう風に世の中に役立っているのかっていうことについてお届けできたらなって思います。

なぜプログラミングは必修化された?

なんでプログラミング教育が必修化されたっていうところなんですけども、課題発見能力と創造性の育成っていうことが、プログラミング教育に求められてるところなのです。

プログラミング教育って聞くと、一般的には
「コーディングとか、難しいコードを入力することなのではないか…」

と考える人がたくさんいらっしゃるんですけども、そうではなくて、 社会システムが仮想空間と、現実空間を融合した人類の新しい社会文化(ソサエティ5.0)っていうのに変わってきたっていうことなんですね。

そうしたときに、高度経済成長期のように、物を大量に作れば売れる時代ではなくなってきていて、市場のニーズをより細かく、深くして、それを自分たちが提供する商品、 サービスに素早く反映して改善するっていう能力…つまり、クリエイティビティが必要になってきたんですね。

そうした時に、プログラミング的思考っていうことが非常に重要になります。

プログラミング的思考を小学生のうちから身に着けさせたい訳

なんで、小学生のうちから?って思うかもしれませんが、これは訓練しないと、なかなかこの思考にたどり着けなかったりします。

なので、 小学校のうちから、やり始め、思考のクセを作っていくっていうのが大事なところなのです。

子どもたちが正解のない答えを教え合う

僕も学校で子供たちにプログラミングを教えていくっていうことをやらせてみたことがあります。

でも、同じ課題なのに同じ答えにならないっていう。

これがまたすごく面白いところで、 他人とプログラムを見せ合って

「え、お前こんな風にできるの」

みたいなことを子供たち同士で勝手にやり始めるんです。

プログラミング的思考

それを 参考にすることによって、自分にはない発想を得たり、より質の高いプログラムに挑戦しようっていう意欲を燃やしたりする。

これが今、教育に求められている主体的・対話的で深い学びっていうのに非常に近くなっていく。

これがプログラミングの素晴らしいところですね。

起業する小学生

そして、 このプログラミングの技術を生かして起業してしまう小学生もいます。

ゲームとかモバイルアプリを開発するし、クラウドファンディングで資金を集めるみたいな…。

そんな小学生も実は出てきているんですよ。

このプログラミングのすごいところはそうした創造からくる可能性を広げてくれるものだってことですね。

社会でプログラミング的思考はどう役立つ?

じゃあ、このプログラミング的思考っていうものを入れた時、一体何が変わってくるのか?ってところが、1番気になるところですよね。

仕事を実際に行うと、仕事の流れ…つまり業務プロセスっていうのがあります。

この業務プロセスっていうのは、 仕事が一体どんな流れで、どんな作業をどんな人たちが、どんなふうに変わっていくのかっていうことが意外とわからない。

特に肉体労働に関わる現場系の人たちっていうのは、作業の流れが出来上がってるはずなんですが、全然視覚化されていないっていうことが結構あるんですね。

それを視覚化して改善して、 そして新しい着想を入れていく、これがプログラミング的思考を生かした業務プロセスの作り方っていう風になります。

だから、プログラミングは必ずパソコンを使ったものにしなくちゃいけないとか、そういうことではないんです。

そして、最終的にこの業務プロセスっていうのができてもまた更新されていきます。

この業務プロセスがこういう流れで出来上がったんだ。
なんでこれを守らなきゃいけないんだって言った時に、 目的と目標がセットで付け加えられる。

これが1番重要です。
自分たちは何のために存在し、どのようにして社会に役立つことができるのか。

ミッションの実現に向けて何をして、将来自分たちはどうなっていきたいのか?

そして、自分たちはどのような強みと価値観を持って、それをどう行動につなげているのか?

そういう大事なことを伝えながら、この業務プロセスっていうのを提供していくと、

「そうか、ここにはこんな意味があったのか」
「これはこういう流れで、 この人はこの時にこんなことをやっていたのか」

っていうことが見えてくるようになるんですね。

これからは、ただがむしゃらに働けばいいというわけではない。

今は思考をして改善をして、今の状況に合わせてまた考えて、 また改善して…。

サービスっていうのは常に改善!改善!改善!

何もなく、ただただやるわけじゃなくて、新しい価値観、そして今どうなってるのかなっていうのを考えて、改善していくことが本当に大切だなと思います。