こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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みなさんは普段落ち着いて読書をすることができていますでしょうか。

私も一時期よりかは本を読む時間が減り、1ヶ月に一冊程度しか読めていません。

今日はこの読書について考えていきます。

📗「読書をしない」子どもは 10 年前と比べて 1.5 倍に増加

ベネッセ教育総合研究所の出している「子どもの生活と学びに関する親子調査」を中心とした調査結果かから、子どもの読書時間について確認ができます。

小学生から高校生の 10 年にわたる追跡調査データから「読書」を読み解く

子どもの読書時間が明らかに減ってきているという事実があるようです。

また、それに伴い読書の時間が少ない子は、語彙力が低い傾向があることも分かっています。

さらに、この読書時間については子ども自身の環境もそうですが、親からのアプローチが大きく関わっていることも読み取れます。

時代の流れのせいなのか、スマホの時間が増えて自然と本を手に取るという習慣が少なくなり、また読書の形も耳で聞くような形にも変化しています。

そういった中で子どもの読書時間が減っていくのは仕方ないのかもしれません。

私たち大人ですらも落ち着いて本を読む時間を取れていないのではないでしょうか。

🏫学校の読書に対する取り組みは?

各教科の指導要領には読書を推進するような文言こそありますが、それを必ず授業で扱わなければならないという強制力は国語以外はほとんどありません。

国語の授業においても、教科書内の文章を読むという形で読書をするかもしれませんが、10分間読書のように、自分の好きな本を読むという習慣は学校ごとに異なります。

学校によっては読書を重く捉え、課題図書のように在学期間で必ず読まなければならない本というのを挙げているところもありますが、一切読書時間を取らないということもできてしまうわけです。

私は理科の教員ですが、読書の中から得られる力や好奇心というのを大事にしたいと思っています。

最近は行なっておりませんが、授業の中で理読という時間をとり、新書や理科系雑誌、図鑑などを授業の頭で読むというようなこともしたりしていました。

とはいっても、読書が好きな子もいれば、活字を読むということを苦にする子が多いのも事実。

学校によっては読書の時間というものがマイナスに働くということもあるのかもしれません。

🏠家庭環境と習慣から

本を読むということのメリットをここで書くには足りないので割愛しますが、やはり読書の時間は重要です。

今の時代インターネットやAIを利用すれば、読まずとも本を読んだ気になれるというメリット?もあります。

分からないことや興味のあることをスマホではなく本で知るという選択肢が、そもそもハードルの高いものという位置付けになってきているのだと思います。

読書のいいところは文章を読みながら自分の中で噛み砕いていくというところではないでしょうか。

時間もかかるし、一見無駄に思えるこのインプットの仕方も「急がば回れ」に他なりません。

この確かな知識のインプットの方法は、幼い頃からの習慣が必要になるのでしょう。

教員としても、読まなくてもいい時代だからこそ、読んで学ぶ、読んで知るという関わり方に比重を置くスタンスが大切になるはずです。