こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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皆さんは教室という空間をどのように感じていましたでしょうか?

毎日の学校生活の中心の場所?

授業や勉強をする場所?

友達と語り合う場所?

そんな教室空間について考えていきます。

🏤教室に何を求めるのか

私が教室に必要と感じているもの、教室に求めるものは安心感です。

良くも悪くも生徒が登校日にほとんどの時間を過ごしているのは、自分のホームルームの教室です。

移動教室や教室外授業もありますが、基本的には朝のホームルームを教室で行って一日がスタートし、帰りのホームルームを教室で行って一日が終わります。

ホームルームとはよく言ったもので、家の部屋のような空間を私は作りたいと考えています。

教室に安心感があると生徒はさまざまなチャレンジをできるようになります。

幼少期の子供の砂場でお友達をつくっていくところを想像してみてください。

小さい子供は最初はお母さんと一緒でないと砂場でも遊ぶことができません。

お母さんが近くにいるという安心感があるからこそ、思いっきり遊べるのです。

そして成長するにつれて、お母さんが距離を置いてベンチに座っていたとしても砂場で遊べるようになります。

しかしこれは、ベンチからお母さんが見ているという安心感があるからこそ。

安心領域がお母さんとの0距離から少しずつ広がっていくのです。

そして、少しずつ少しずつ自立をしていきます。

意識の中のお母さんの存在を小さくしていくことが自立につながります。

しかし、これは必ず存在しているという絶対的安心感あってのもの。

安心感のある所にチャレンジ、挑戦、一歩が出始めるのです。

🎗教室の安心空間をどう作る?

さて、そんな私が教室に安心空間をつくるために何をしているのか。

教室にひたすらリラックス空間をつくっております。

まずは、幼稚園などに敷いてあるようなマットを教室後方に敷きました。

さらにはそこにヨギボーを配置。

教室の前方には回転いすを2,3脚ほど置き、いつまでも座って話せる空間を。

さらには、机をいくつか並べ廃棄予定だった電子ピアノを設置。

教室の外の廊下には長ベンチを置き、ちょっとした面談や授業待機の生徒用の椅子にしました。

そうすると、教室の中の雰囲気が一気にやわらかくなりました。

チャレンジ、挑戦、第一歩の精神があるかどうかは定かではありませんが、安心空間であることは間違いありません。

日中は互いに目を気にして、やんちゃ男子しか利用しませんが、昼休みや放課後には普段あまり砕けた感じを見せないような生徒がその場を利用しています。

そして自然と面談などもその空間を使うと、オープンになって話せます。

私がこの着想を得たのは北欧教育のある一シーンを見てからです。

円形にさまざまな椅子を並べて語り合っているシーンを見て、感銘を受けた記憶があります。

北欧教育はいまだに各所でよく耳にします。

すべてがすべてを真似すればよいわけではなく、それぞれにあった、理想の教育を目指すために参考にする部分はたくさんあるのではないでしょうか?