こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
最近ではSTEAM教育という単語をよく聞きますが、皆さんの学校ではアートに対してどのような取り組みをされていますでしょうか?
今日はアート教育について考えていきます。
📐STEAM教育って?
STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの分野を統合し、教科の枠を超えて実社会の課題解決に応用する、教科横断的な学びのことを指します。
プログラミングによる情報技術の授業、理科の実験内容を踏まえて現代社会の課題解決を考える授業などさまざまで、広義的に捉えられることが多いです。
最近では、AIの活用などもこの一部と考えられています。
そんなSTEAM教育の中にもArt(芸術・リベラルアーツ)が一つの主軸としてありますが、どうでしょうか?
芸術家の教員であれば、それを学ぶことがそのままArtにつながるのでいいと思いますが、なかなか主要5教科の教員がこの視点を持って授業に取り組むというのは難しいのではないでしょうか?
芸術的要素を取り入れるというよりかは、個々のセンスを問う、磨くという時間を入れるのに精いっぱいな気がします。
例えば、私の理科の実験では、昨年末に水に溶かした尿素をスプレーで霧吹きできるようにし、モールや松ぼっくりに吹きかけて、クリスマスオーナメントを作るという実験をしました。
果たしてこれがArt的視点を含むのかどうかは定かではありませんが、皆さんの科目ならどのように実施されるでしょうか?
🎀思考のトレーニングとしてArtは必要と感じる?
子どものアート教育は必要と感じる声も意外とあるようです。
小中学生の保護者の4割以上が、子どもにアート教育を受けさせたいと回答!株式会社芙蓉エデュケーションズが「子どものアート教育に関する調査」を実施!
ISCA TOKYOが小中学生の保護者当てに取ったアンケートによると、4割が子どものアート教育は必要と回答していることが分かりました。
その理由として挙げられるのが、「感性や情緒を育む『情操教育』」、「将来の役に立つ『創造的思考』のトレーニング」といったものが挙げられます。
私が以前読んだ『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)』にも、芸術教育の必要性と重要性が書かれていました。
学校という評価ありきの場においては、数値化しづらい科目は重要度を見落としがちです。
芸術や技術家庭科、音楽といった科目が副教科と呼ばれてしまうわけです。
しかしそういった科目の中にこそ、そこでしか鍛えられない重要な要素が詰まっているわけです。
保護者の意見の中には、「受験や成績には関係のない『趣味・遊び』」といった声もありましたが、これはこれでいいのではないかなと私は感じています。
趣味や遊びと感じられる時間があるからこそ、主要5教科にも集中できるといったところもあるのかもしれません。
⤴️実感がわかないからこその教育
目に見えた変化がないとどうしても私たちは必要がない、無駄な時間と決めつけてしまいます。
分かりやすさのための数値化が、いつしか私たちの学びのベクトルすらも制限するようになってしまっているのかもしれません。
学び観というのは人それぞれ違うかもしれませんが、人それぞれ違うからこそ、いろんなタイミングで何かを使うことがあると思うのです。
言ってしまえば、暖かい春の日に「今日は外でお花見をしようか~」というのも、一つの学びの方向性としてありだと思いますし、そこから何かをつかんだりする子もいるかもしれません。
こういったセレンディピティを楽しめてこその教育なのではないでしょうか。
アート教育がセレンディピティありきというわけではなく、必要不必要の2軸ではなく、STEAM教育のような複合的な学びの中でつかんでくる実感を、それぞれで探せたらより良い学びに変化していくのではと思います。

