こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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皆様の学校での生徒への支援体制はどのように整備されているでしょうか?

2023年に施行されたこども基本法やこども家庭庁の発足により、児童生徒への支援の形は学校の枠を超え、福祉や司法などさまざまな観点から考える必要を示しています。

今日は学校での支援体制について考えます。

🏫学校に求められるものとは?

近年、学校には教育活動の枠を超えて、さまざまな対応を必要とする児童生徒が多く存在します。

問題となっているのは、いじめや不登校、経済的困難さ、その他さまざまな精神的な不安定さからくる対応など、実に多くの課題と向き合うことが求められています。

当然、学校の教員だけでこれらに対応しうる力があれば良いのですが、問題の方向性も多岐に渡り、児童生徒一人一人の特性も異なるために、専門的な知識が必要となります。

どれだけ児童生徒と向き合い、時間をかけたとしても子どもの過ごす環境は学校内にだけ収まるものではありません。

生育環境や人間関係など、学校の中だけでなく学校の外側の要因も大きく影響してくるのです。

そういった中で、学校に求められるものは、学校内だけで一人一人の児童生徒の抱える問題と向き合うだけでありません。

学校外の福祉施設や教員とは異なる専門的な知見を携えて、いかに、その子どもたちの発育を健やかに支援していけるかが重要になってくるのです。

🤝必要とされる学校での支援

そういった中で、最近学校においても教職員や養護教諭だけでなく、さまざまな職種の配置が求められています。

近年では設置の数も増えてきたSC(スクールカウンセラー)を筆頭に、SSW(スクールソーシャルワーカー)や、SL(スクールロイヤー)といった専門的知識を持つ職員も学校に必要とされてきています。

SCは児童生徒の心理的支援を、SSWは家庭や地域との連携から福祉的問題に対応し、SLは学校の法的問題に対応するなど、それぞれ必要な観点です。

しかし、現場においてはそれらの職種の必要性や役割への理解がなかなか浸透されておらず、支援体制を十分に発揮できていない現状も多くあります。

また、SCの配置も増えてきたとはいえ、常駐している形で職員がいることも多くなく、大体は非常勤といった形で、週の中の数日間学校に来校しているといった形がほとんどでしょう。

そのため、一番密接に関わる担任教員との連携も十分に取ることができておらず、十分に学校としての支援体制を構築できていないという問題もあります。

💰支援の土台となるのは?

児童生徒の発育のためには必要とされてはいるものの、その配置には多くの課題があります。

一番は財政的な問題点であり、各校に配置が難しい場合には複数の学校を掛け持ちをするSCやSSWも多くいます。

子どもが安心で健やかに成長できる環境を整えるためにも、これらの専門職の配置は急務とも言えます。

また、我々教員自身が、SC、SSW、SLの業務内容や、生徒への支援体制を学び理解した上でどのように指導計画を立てていくのかという部分も必要な視点になります。

教職員の専門的知識を補助して業務を軽減するはずのこれらの支援制度も、双方に現場の状況と児童生徒一人一人の特性を理解した上で、配置しないと宝のもち腐れになるどころか、支援できるはずの子どもたちですらも取りこぼしてしまうという危険性があります。

まずは、私たち教員が現状の学校環境を理解し、どのように協力をしていけるのかといった部分を深く心に留めておく必要があるのでしょう。

今一度皆様の学校の支援体制の確認をすることが、目の前の子どもたちの成長を支える1番の近道になるかもしれません。