こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんは、実験や実習といった体験型の授業についてどのような記憶がありますか?
理科の授業では適宜実験を通して、科学的な見方や思考力を鍛えるように指導要領にも記載されています。
私は理科の教員なので、学校でも理科の授業を担当しております。
実際に現場では、理科の実験助手がいなければ実験の時間を作るのが難しかったり、なかなか準備ができなかったりと言う状況があるために、十分な時間を確保できているところは少ないように感じます。
今日はそんな実習などの体験型の授業の観点について考えていきます。
🧪実験、実習、必要なのか?
指導要領には実施するように記載されていますが、そもそも実験や実習は必要なのでしょうか?
それを行うことによって、本当に良い効果が児童生徒に効果的にあるのでしょうか?
児童生徒の立場からすれば、授業をサボれるとか、飽きないと言った意味ではとても嬉しい時間になるでしょう。
ただ机に座ってぼーっと受けている授業に比べて、自分自身で何かの作業をできるというのは喜びます。
年齢や環境次第では面倒臭がるような児童生徒もいますが、、、。
しかし一方で、試験に役立つための授業をしてほしいという声もあります。
みなさんはどちらサイドの子どもだったでしょうか?
💡実験を効果的に取り入れるには?
それでは、どの児童生徒にも効果的に実験や実習を取り入れていくためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
理科の教員の中でも、実験の位置付けは2つに分かれます。
一つは、授業で知識などを身につける前の前提知識のない状況で実験を行い、その反応での気づきを大切にして理論化する実験のあり方。
もう一つは、先に講義で実験の概要を説明してしまい、実験を通してそれを確認していく実験のあり方。
実験によって良い悪いがあるかと思いますが、児童生徒の実態、環境に応じて実験を設置していく必要があるのでしょう。
😔目的を考える
体験や経験は大事。
こう言われて、学校現場では多くのイベントや行事を行おうとします。
これは各家庭でも同じなのかもしれません。
子どもの好き嫌いとは関係なく、習い事やお出かけなどとにかく詰め込みまくっていることはありませんでしょうか。
それもこれも大切ではありますが、その先の目的を見失ってはいけません。
その体験や経験を通して子どもにどう感じてほしいのか、どのようになってほしいのか。
そう言った先を見る視点、到達点を見据えた体験こそが子どもの学びにつながっていくのでしょう。