こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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みなさんに教育実習の思い出はありますか?

私は初めからある程度教員になる予定ではあったのですが、教育実習に行ったことでその思いは強く固まりました。

このようにプラスにはたらく実習もあるのですが、どうやら最近は教育実習がマイナスにはたらく時もあるようです。

今日は教育実習について考えていきます。

🏙️就職活動と二足の草鞋

そもそも、最近では教育学部に進学したとしても教員にならない学生も増えているようです。

メディアやSNSでこれだけ教員のブラックな働き方についてピックアップされてしまっては、わざわざ自分の首を絞めてまで教職に就く人がいないようです。

また、教育実習の時期自体も非常に大学生にとって優しくない時期に設定されています。

多くの場合教育実習は私立公立問わず、大学4年生の6月に行われることが多く、就職活動真っ只中の状況で挑まなければなりません。

私の同期にも器用に就職活動と二足の草鞋で頑張っているものもいましたが、正直毎日死にそうな顔をしていました。

そんな追い込まれた心理状態の中で初めて教員生活を送るわけですから、教育実習でいい思いができたというふうになること自体がもしかしたら珍しいのかもしれません。

むしろ、過酷すぎる状況に対して、終えた瞬間の達成感を教員のやりがいと勘違いして、教職を目指してくれるようにと期待するしかないのではないでしょうか。

👤担当教員にも余裕はない

先日このような記事が出ていました。

教育実習中に「お前なんか教師になれない」 元実習生が千葉県を提訴

私も最初にこの記事を見た時にはひどい話だなと感じました。

将来教員になったかもしれない有望な人材の芽を摘んでしまっただけでなく、教員以外の選択肢すら奪ってしまったわけです。

しかし、この担当教諭を弁護するわけではありませんが、この事件にはいくつかの要因があるように感じます。

まず一つは、今の教育実習は担当教諭に対してゆとりがないあり方になっているという点です。

教育実習で学生を見るからと言って何か業務が削減されることはありません。

日々の業務に加えてプラスアルファで学生の面倒を見なければならないわけです。

もし、教育実習に集中できて「この学生のために」と時間を作れるのであれば、こんな悲惨あ事件も起きなかったかもしれません。

また、学生も学生で心理的に余裕がなく、当時の状況を事実以上に重く受け止めてしまっている可能性もあります。

教員になって、経験をしていけばこれ以上に酷いことを言う保護者にだって1度や2度は出会っている先生もいるのではないでしょうか?

ただ、それを教員になって周りから守ってもらえる環境で、経験もあってと言う中で聞くのと、右も左もわからない教育実習生が聞くのとでは大きく差が出るのでしょう。

🏃‍♀️いま、改めて教育実習に行きますか?

いま、もしも自分が大学生で就活をするか教員になるかを迷っていたとしたら、教育実習に行きますでしょうか?

教員の仕事がどのように変わっていくのか、職場環境の改善がいつになるのかは見通しが立っていません。

それでは、手に職という意味で教員免許を取得するために教育実習を受けますか?

本来であれば、卒業生が教育実習に来る私立学校は卒業生の数が変動していなければ、当然教育実習生で来る数も変動することは考えにくいです。

でも、近年教育実習で来校する学生の人数はどんどんと減っています。

私が教育実習を受けた2016年の実習生は30人近くいたのに、ここ最近は20人いれば多い方です。

果たして教員志望者の減っていってしまっている現在、どうしたらもっと教職の魅力に気づいてもらえるのでしょうか?

また、教育実習に行きたいと思えるような仕組み作りはできるのでしょうか?