こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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学校には秘密情報がたくさんあります。

生徒や保護者の個人情報から始まり、成績関係の資料、面談時のメモなど数え切れないほどです。

ICT化が進んでいる学校現場ではありますが、まだまだ紙はあふれかえっています。

今日は学校の情報セキュリティーについて考えていきます。

学校のセキュリティの話をするときには必ずと言っていいほどこういった話が出てきます。

ICTを使うことを嫌がる先生が方便のように使いまわす言葉でもあるのですが、それでも確実にクラウド上のデータが安全だと言い切れない限りはこの論争は続くのかなと思います。

数年前に生徒のタブレットの音声録音がオンになっていて、それをそのまま職員室に持っていき、教員の会話が丸ごと録音されてしまったというニュースがありました。

そしてあろうことか、職員室では生徒の悪口を言って盛り上がってしまっていたという始末。

全くもって悪口を言うなということはできなくとも、こういった自分自身の端末だけでなく、生徒の端末自体、いやそこら中にある情報機器に対してそういった意識を向けなければいけなくなってきているのかもしれません。

あ、もちろん生徒の悪口で盛り上がるような学年団は荒れる傾向にあるかと思います。

紙の方が物理的に存在しているものを保管すればいいだけなのだから安全という考え方もまだまだあります。

紙でもクラウドでも結局のところ注意をしなければいけないのは人的ミスです。

そして、その人的ミスがどちらが起きやすいという話はないのではないかなと思います。

どちらも人的ミスというのは「慣れ」や「傲り」から生まれます。

慣れてきて考えなくても、意識しなくてもできるようになっているとき、自分なんかがミスをするわけないと高を括っているとき、そんなときに人的ミスというのは発生するわけです。

ですから、最大のセキュリティーはツールを利用するのではなく、人と人のダブルチェックが必要になるわけです。

そのダブルチェックも人によっては効果的でないときもあるわけですから、結局のところどうしようもないですよね(笑)。

喉元過ぎれば熱さを忘れるとならないように、制度的にダブルチェックを組み込むなどの工夫が必要になるのでしょう。

一番怖いのは「ICTは若いものに」と声を大にして発言しているおっちゃんたち。

それだけならまだいいのですが、そう声を上げている割に何か使えるところでは使って楽をしたいという思考がある人は、変なところだけICTに頼ろうとするので、簡単なミスが起きてしまうわけです。

私の勤める学校では、先日の採用試験がありました。

そこで受験者からの情報端末の扱いについて質問に答えられない管理職を見ていると、「大丈夫か」という心配な気持ちと危機感を感じたものです。

「情報を紙だけにする」、「データだけにする」これはどちらも到底できるはずがありません。

だからこそ、セキュリティーとしての最低ラインは統一して認識しておき、いざという時には誰かに確認、互いに声をかけるという意識づけが重要なのでしょう。

管理職は全てを理解しておく必要はありませんが、一般的な知識は必要なのかなと思います。