こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんは、現在学校が深刻な教員不足や人材不足に悩まされているのをご存知でしょうか?
全ての学校が〜というわけではありませんが、少なからずそういった声はほとんどの自治体からも上がってきています。(詳細は教育委員会のHPなどを見ると確認できます。)
実際に私自身も、そう痛感する場面は教員生活6年目になりますが幾度か体験してきました。
今日はそんな過酷な現場で起きている問題について考えます。
👨🏫物理の先生が化学や情報を教える?
今や、学校で先生が足りないのは当たり前。
足りないと言っても、いろいろあります。
先生は忙しいから人が必要だよねというのは至極当たり前の足りない状況なのですが、現実実務的に足りていないことがあるのです。
つまり、その科目を教えられる先生がいない、担任の先生がいない、出張に行ける先生がいないなどなど。
本来はいるはずである人数を下回っているがゆえに必要最低限の職務をこなすことすらままならないのです。
そういったとき、どんなことが現場で行われているかというと、本来の科目担当(専攻していないので知識もままならない)出ない教員が代わりに教鞭をとったり、2つのクラスを同時に行き来しながら授業をしたり、だましだましで授業をしているのです。
もはや、これは先進国の教育とはいいがたいものになっているかもしれません。
子どもたちへの学びの機会の保証すら怪しくなってきてしまっているのです。
果たしてこのままでいいのでしょうか。
👨💻先生の仕事って何でしょうか?
先生はブラック。
こんな言葉はもうテレビをつければ、どこの局でも目にするほど知れ渡ってきているのではないでしょうか?
確かに業務量は多いかもしれませんが、本当のブラック化と言われるとそれは教員という職種の信念体系にあるような気もします。
「生徒のために」という魔法の言葉に縛られ、どこまでも果て無き仕事を追求していってしまいます。
例えば〇付け。
ただ、〇をつけるだけなのか、コメントを添えてあげるのか、これまでの点数の推移も一緒に見せるのか、そこからの学習計画を立てるのか、、、
どこまでも「生徒のために」という言葉を使えば追求していきたくもなってしまいます。
しかし、〇付けにそこまでの時間をかけるのであれば、自分で〇をつけてそれを自己分析して、これからの学習計画を立てられる、そんな生徒を育てた方がよっぽど生徒のためになると思いませんか?
とても大変かつ時間のかかることではありますが、、、。
でも、このように今やっている仕事を見たときに本当の先生の仕事っていうものが何なのか特定できない。
ここに難しさがあるのでしょう。
🔑増やしていただけませんかね?
根本的に解決するためには、もはや教員の数を増やすしかないのです。
単純に今の担任と教科担当が分担されるだけで大きく変わります。
担任はクラスのメンター的役割を、教科担当は教科学習に専念する。
保護者対応はその都度必要な教員が行う。
そういったフレキシブルな教育をしていけば、教員にも余裕が出てきて「生徒のために」も、より効果的に働くことでしょう。
当然教員を増やせば人件費も上がります。
そうなるとお給料は削減されます。
無理であることは分かってはいるのですが、やはりそこが一番の解決策。
教育にかけるお金をお国からもっと出していただける日はやってくるのでしょうか、、、。