こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
皆さんの学校の勤務形態はどのようになっているでしょうか?
公立と私立では教員の働きかたも生徒の授業日も異なるかと思います。
今日はその中でも土曜日の扱い方について考えていきます。
🧑🏫やればやるだけ面倒見がいい?
公立学校だと月一などの実施にとどめ、なかなか毎週土曜日に授業をしているというところと少ないのではないでしょうか?
私自身いろんな私立学校さんとの関わりがあるのですが、土曜授業をしている学校がほとんどです。
ただ、そこに対してポジティブな意見を言う教員は少ないです。
土曜日の授業の実施について「休みが欲しい」と嘆く方がほとんど。
「休みが欲しい」という身体のSOSを無視して働いているわけですから、それは疲れると思います。
現在、世の中でも徐々に週休3日制度を取り入れているところも増えています。
先生の働きかたにこれは難しいものでしょうか?
🧑🧑🧒ちょっと待って生徒は?
そこで置いてけぼりになりがちなのが生徒たち。
教員は以前からの名残で、平日に一日中研究日というなの休みがあるところもあります。
しかし、生徒に関しては毎週6日間朝から授業を行い、休日は部活動。
常に動き続けているわけです。
休みがあればそれはそれで暇という生徒もいますが、怖いのは週に6日日動き続ける習慣が自ずと身についてしまうことなのです。
そんな生活を送ってきた子どもたちが大人になるわけですから、週休3日制度なんてよっぽどのことがないと、発想としてすら出てこないのではないでしょうか。
「余白を与えると何をし出すか分からない」という恐怖感、不安感は今の子どもたちに対しては必要ない気がします。
⤵️増やすではなく減らすに焦点を
そんな中、土曜授業を廃止する動きも徐々に出てきています。
鹿児島県でもこれまで行ってきた土曜授業を、年に3回までに減らす方針が出されました。
https://news.jp/i/1371677190266503700?c=1179248089549373591#
授業や学びの時間を減らせば、その分出てくる議題は、「生徒の学びの保障」、「学習内容の消化」というもの。
これこそ、今見つめるべき問題であり根本的なところだと思います。
学びとはそもそも教科学習だけなのか、その学習内容は全てきっちり先生のスケジュール通りにこなさなければならないのか。
幸いにも次の指導要領改定では、学びの内容について濃淡を付けやすくなるような気もしています。
※文科省論点整理参照「調整授業時数制度」
https://www.mext.go.jp/content/20250904-mxt-kyoiku-000043994_03.pdf
ただ減らすのではなく、その意味や目的を考えて効果的に減らしていく。
それを生徒たちと共に考えられると、より良い学校作りに向かっていくのではないでしょうか?

