こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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皆さんの普段の労働時間や、疲労感はどの程度でしょうか?

金曜日のメルマガ冒頭でいきなりこんなことを聞かれれば、「疲れているよ、、、」と答える方がほとんどだと思います。

今日は教員の働き方と制度について考えていきましょう。

🕰️残業は当然、就業時間って?

最近では各学校、勤怠管理についての取り組みも盛んになってきて、好転してはいると思うのですが、正直教員にとっての定時とはあってないような気がします。

当然、「仕事が終わらなければ、残業をする」というのが働き方だと思うのですが、そもそも教員の仕事が定時内で終わるはずがない。

教員になりたての頃、定時の話をされましたが、「何それ美味しいの?」と言った感じ。

現在も勤怠管理をアプリで行なっている関係で、どの程度残っているかを確認できるのですが、月毎に大体20時間〜40時間。

それも私の職場の場合は、年間の法定労働時間MAXの2085時間に追加しての残業です。

ただ、私なんて序の口。

休憩時間もしっかり取れないのが教員、部活に情熱を捧げている人がいると考えると、人によっては年間で500〜1000時間近く残業している教員もいることでしょう、、、。

経済協力開発機構(OECD)から公表された、教員の勤務環境などについて調べる「国際教員指導環境調査」(TALIS)2024の結果は世界一位でした。

それも3年連続です。皆さん、大変ですよね。

🏃働き改革の間に働かせ改革

働き方改革という言葉が市民権を得て数年間。

学校においても、さまざま労働者環境は良くなってきていると思います。

この数年間だけ、私が教員になって9年間の間だけでも結構色々なことが変わってきました。

管理職からの定時の呼びかけ、勤怠管理、業務管理(PCの強制操作)、時短や年変形労働などの制度の整備。

徐々にではありますが、教員の多忙かも解消されてはいると思います。

しかし、やはり、根本解決のためには大きく制度を変えて、音頭を取っていく人が必要なのです。

教員側から働き方を変えていくのも、組合組織などとして大事かもしれません。

ただ、それだけではあくまで対立構想が生まれがち。

大切なのは、働かせる側も働く側も互いに歩み寄って妥協点を探したり、他に預けられる仕事を見つけていくということ。

💰解決策は?

そもそもやるべき仕事、やらなくてもいい仕事を、学内だけで話していても大きく変わることはありません。

今ある仕事は、誰かが必要と思って始めた仕事なのですから、無くすのは大変なのです。

一方、やらなくてもいい仕事を探す時は、大体他にやらなくてはならない仕事が出てきた時。

それを入れるために、やらなくてもいい仕事を探すということが起きるために、実質的に仕事は減らないわけです。

根本的に解決するためには、最終的に解決策はあるのでしょうか?

1つは完全に分業制。今ある教員の仕事はあまりにも多岐に渡るため、もっと教員の業務を細分化かつ分類をして、効率よく仕事をまとめていく。

例えば、講師のように授業単独の先生がいて、コマ数を多く担うというのもありだと思います。

教務専属の教員がいて、教務に携わる仕事を全て行うなど。属人化してしまう部分もあるでしょうから、最終的にはこれらも年単位の契約で回るようになれば、もう少し日本もジョブ型になっていいのにとか思うのですが、、、。

これはあくまでも私の考えですが、最終的に結論としては、教育にもっとお金を落としてもらえればいいということだけ。

もう一つ希望として考えているのは、もっともっと世の中に教育大事の風習が広まり、全員で育てるという風土ができあがれば、ボランティア的な関わり方をしてくれる人も増えて、変わっていくんじゃないかなと思います。