こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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どれくらい仕事上FAXを利用しているでしょうか?

私自身仕事で積極的にFAXを利用することはありませんが、いまだにFAXでの注文や問い合わせしかできなかったりする業者と折衝をするときは、「、、、」となります。

今日はそんな教育現場のデジタル化について考えていきます。

面白そうな記事を拝見しました。

【速報】教育現場のファックス・ハンコを2025年度中に廃止へ デジタル行財政改革会議で決定

記事では分かりやすく、FAXが禁止、ハンコが禁止と書かれていますが、実際のデジタル行政改革会議のまとめ資料を拝見したところ、そのような文言は見つけられませんでした。

というよりも、教育委員会からの文書のデジタル化という文言があったので、ここにすなわちFAXの取りやめ、ハンコの電子化が含まれていると考えていいようです。

確かに学校のコピー機のところには誰かの印刷忘れも多い上にどこから誰宛に届いているのかわからないFAXの書類が溜まりに溜まっていきます。

メールで送ってくれればいいのにと思うのですが、担当者のメールアドレスを知らない状態でも学校HPを見れば分かるFAXは比較的便利なのかもしれません。

本校にもさまざまな業者からのセミナー関連の案内やツールの紹介などが届きます。

ただ、多くの場合それらの紙は寄り道をすることなく裏紙BOXへと直行してしまうのですが、、、。

正直私は今回の方針については、大きく頷けない部分もある気がするのです。

例えば、上記のFAXの不使用化やハンコの廃止、これらの意図は何かと言われると文書を読む限りでは、デジタル端末の使用の推進と読み取れるような気がするのです。

確かに全ての書類や通達がメールなどで届いてくれれば整理や共有もしやすいと私は感じます。

”私は”感じます。

管理職の先生方はどうなんでしょうか。

中には、これらがデータ化されたことによってこれを機に利用していかなければとか、もっと便利な使い方をと工夫をされる先生方もたくさんいるかと思います。

しかし、現場には混乱が訪れて結局のところできる、使える先生に丸投げするという現場も目を閉じれば浮かんできます。

また、授業内での活用についても、週あたり調べ学習を3回行わせるとか、デジタル教科書を利用させるための環境整備とか、手段を目的化した考え方が先行していないかと疑ってしまうような政策もあるように感じます。

社会的にもICTは身近なものになり、触れずして生きていくということはもうすでに不可能と呼べるまでになっている気がします。

そんな中で、あるものを無理やり利用していくための方針を立てるのではなく、どのように校務を簡略化できるのか、児童生徒の学びを効率化できるのかを考える必要があるのでしょう。

この会議の文部科学大臣提出書類を見ていると、「なんだ、分かっているじゃん」と突っ込みたくなるところもある訳です。

例えば苦手意識の差から生まれる端末活用率の格差、セキュリティポリシーの未整備などを表記している訳です。

そうなんです、現場に足りないのは人手と意識改革なんです!

これらをどのように改善していくかを議論することのほうが余程大事なように感じます。

オンライン教育もデジタル教育も理想の形は確かに素晴らしいかもしれません。

でも、現場との格差を感じざるを得ないところもあります。

確かに頑張ろうとしている先生が多い公立の学校もたくさんありますが、ICTを広めようとお邪魔をすると、毛嫌いや必要ないだろうとたかを括っている先生はまだまだたくさんいます。

こう言ったところにどのように浸透させていくのか、そここそ今は必要なところなのではないでしょうか。