こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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今の学校には授業をする上で教科書もノートも使わないというところも増えています。

全て手元のタブレット端末で事足りてしまうために、わざわざ教科書などを持ち歩かないわけです。

私たちの学生の頃には想像もつかない世界です。

しかし、これに意を反するところも出てきています。

💻ICT利用は成績を落とす!?

リンク先はスウェーデンに関する記事になります。

Swedish Students Are Going Back to School and Getting Analog Books

ここでは教育のICT化のために幼稚園の教育からタブレット端末を入れていくという声明を出したらしいです。

しかし、そこで現場の教員から記事のようなある声が挙がっています。

簡単に要約すると、ICT機器の導入が子どもたちの教育にとって悪い影響を与えるというもの。

学力の低下が考えられるとのことです。

経年変化に注目しているだけなので、それを立証するだけのデータがあるわけではないのですが、間違いなく現場にはそういった声があるということです。

確かに、世の中に出てくるICT関連の記事はそのメリットを謳うものばかりではあるので、こういった記事も大事なのかもしれません。

✏️どっちも経験した上で

どこの学校にもいつまで経っても「ICTなんて〜」と少しも触れようとしない人は必ずいるはずです。

私のところにも数年前に配られたiPadがいまだに日の目を浴びずにいるという現状もあります。

私も一時はタブレット関係の指導に追われ、ICT端末を利用しない授業を極めようとさまざまなことをしてみました。

それもそれでとても勉強になりましたし、十分にできるなという実感もあったわけです。

当然、情報機器端末を利用しないため、その指導の心配もありません。

とはいっても、どうしてもやりたいことができなくなる瞬間もあるわけです。

時代の流れ的にも必要な風習も生まれていました。

でも、この2つの考えを実感して実践したことで、大事なものを取捨選択してやり切るという力が身についていったわけです。

♻️当たり前が変わるまで

いまだにICTでの授業にも欠点はあります。

紙とペンであれば、物理的に存在させしていれば、模造紙などを利用して広い視野で物事を考察したりまとめたりといったことが可能になります。

それがタブレットやPCなどではどうしても画面という枠の中に収まった状態で作業をしなければならないわけです。

共同注視も紙とペンであれば常に把握はできますが、端末であると1人の前にある画面で収束してしまいます。

今、学校現場には当然のようにPCが入ってほとんすべての作業をそこで行えています。

成績処理や通知表の作成などです。

ただ、これも十数年前はまだ紙媒体のところもそこそこあったはずです。

今では当たり前にPCを使っているのにです。

この学校現場へのICTの導入がもっともっと当たり前の風潮が出てきた時も、同じようにこのような記事が出てきた時、初めてそれは見直すべきポイントとして取り上げられるのかもしれません。