こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんはいい「授業」とはどのようなものだと思いますか?
私は今教員をしていますが、教員目線と生徒目線でも大きく異なってくるかと思います。
今日は「いい授業」という視点で考えていきます。
⛰️そもそも授業の目的とは?
小学校から高等学校、そして大学まで授業には目的や目標など、その中身はある程度決まっています。
学年が上がるごとに教科性は強くなっていきます。
そしてより細かな授業の目的は小中高であれば文科省の指導要領の中で非常に細かく設定されています。
とは言っても、その目的を一言一句読み取り実践できている教員は少ないのではないでしょうか。
学校ですぐに出せるところに指導要領があるというところはあまりみたことがありません。(最近はネット上でも見れるので、書面で置いておく必要がないというところもあるかもしれませんが。)
指導要領は10年おきくらいに改訂されるので、時代に合わせて授業で求めることも変わってきます。
そのため、当然授業自体も時代の変遷とともに変わっていくのが望ましいはずなのです。
授業は教科の学習などを通して、その知識を得るとともに学ぶということ自体の力を手に入れていくことにあるのでしょう。
🧑🏫匠の技をもつ先生はどこへ?
以前は授業研修などというと、あの有名な〇〇先生の講義とか、本を書いている△△さんの名授業みたいなものがありましたが、最近はめっきり聞かないようになりました。
と、いうよりも、SNSなどの発達により誰でも名物先生になれるようになったと言う方が正しいのかもしれません。
以前までは生徒をいかに乗せて、教員の思い描いた授業案の上で授業をするかというところだった気がします。
授業案通りに行うことがいい授業とされ、その上で生徒が学んでいるという実感を持てるのが良かったのでしょう
ただ、ここ最近はその傾向も大きく変わってきているのかもしれません。
ICT機器の参入、探究活動のあり方、協働学習など教育現場を取り巻く環境が次々と更新されています。
それに伴っていい授業も変貌しているのでしょう。
教員が主体となって生徒を動かしていくような授業スタイルから生徒一人一人が確かな学びを実感するための仕掛けを作る授業に。
♻️変化していく授業のあり方
これからもおそらくいい授業のあり方は変わり続けていくことでしょう。
しかし、その中で教員はどんどんと若手が入ってくることはありますが、教育現場で働く人は変わりません。
つまり、何年間も使い回しの授業なんてもってのほか。
もしかしたら、匠の技と言われた授業でさえも、今では過去の栄光に成り下がってしまう可能性すらあるわけです。
教員自身がアップデートをし続けて、変化していく時代、学校、生徒に合わせてベストなものを模索する必要があります。
真にいい授業とは、何か固定の授業ではなく、その時々の背景に合わせて進化を重ね、変化し続けられるものを言うのかもしれません。