こんばんは。
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
年末年始のお休みを頂いてから、思うように復帰ができず、気づけば2月となってしまいました。
いつも楽しみにしてくださっていた方々、申し訳ありません。
今日は先月末のニュースにも挙がっていた新学習指導要領の指針などについて考えていきます。
☝️学習指導要領、早くも次の改訂へ
つい最近学習指導要領が改訂したと思ったら、もう次期指導要領を考える時期です。
基本的に学習指導要領は、大体10年おきくらいのペースで改訂されていきます。
これは社会の変化の速度に合わせているということもあるようですが、近年の社会の移り変わりの早さからいうと考えると、もう10年でも遅いのかもしれません。
そもそも学習指導要領は、公教育において学校や地域ごとの差異がないように一つの教育の指針として定められているものになります。
当然、我々教員はこの学習指導要領に則って児童生徒へと教育活動を展開していきます。
しかし、一方でこれだけ社会の変化が早くなってくると、数年前に提示された指導要領に従っていては、時代に則した教育と言えないというようになってしまっていくのかもしれません。
現に今中央教育審議会で議論されている内容も、以前の学習指導要領が出てからここまでの中で生まれた社会の変化についてです。
都度、文科省などからは社会の変化に応じた対応が出されてはいますが、教員個人の対応力が求められている時代と言っても過言ではないでしょう。
♻️前回の改訂から教育現場は変わっていたのか?
具体的にどのように教育現場は変化していったのでしょうか。
まず、多くの教育機関ではコロナ禍を抜けコロナ以前の通常の教育活動ができるようになりました。
これにより、教育のあり方や本質を問われる機会が多くなり、より何が教育に必要なのかを考える場面が増えたのではないでしょうか。
そしてその気づきは教員だけではなく、児童生徒にも同じようにあったはずです。
これまで整備されてはいるものの、なかなか活用が進んでいなかったICTもより促進されてきました。
近年では生成AIについても一般社会に馴染んできています。
ジェンダーや多様な価値観から、人と人との関係性についても変化してきました。
こう言った微妙な転換を次期指導要領ではうまく取り入れていってくれるのではないでしょうか。
🧑🏫教員としての変化はどのように求められる?
ただ、新しい学習指導要領を待っているだけでは教員として十分ではありません。
前回の学習指導要領が改訂しても、何が変化してもいまだにずっとトーク&チョーク型の授業をし続けている人もいます。
それで十分に児童生徒を惹きつけられているのであれば問題はないと思うのですが、とてもそうは思えません。
およそ、半分近くの子供たちが寝ているという授業でさえあるほどです。
闇医者という言葉があるくらいなのですから、これはもう闇教師と言ってもいいくらいな気がします。
社会の変化が急速になっている以上、私たち教職員もその変化に順応していく必要があります。
少なくとも、その変化の中で問題なく生きられるくらいには変化が必要なのではないでしょうか。
既存の知識をただただ垂れ流しているだけの教員ではなく、その時代の中でも子供たちに学びと成長の機会をどのようにしたら与えられるのかということを考え続けられる教員になりたいものです。