こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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皆さんが卒業のとき、先生はきっと素敵な言葉を残してくれたはずです。

もしかしたら、そんな素敵な言葉は覚えてなくても先生の言葉で印象に残った部分ってあるのではないでしょうか?

私は中学3年生の担任をしておりますので、ちょうど先週卒業式を迎え初の卒業生を贈り出しました。

その中で生徒に伝えたこと、伝えたかったことをここに書き残しておきます。

🎓中学校の卒業=義務教育からの卒業

中学校の卒業式、最もよく出る”真面目”な話はこの、義務教育期間を絡めてのお話ではないでしょうか?

私自身も必ずこの話はしようと考えていました。

なぜなら、これは生徒だけでなく保護者の方にとっても社会にとってみても大きな節目となるからです。

中学校の卒業は、ただその中学校を卒業したというだけではありません。

小学校から続く9年間の義務教育期間の卒業でもあるのです。

つまり、国や家庭に守られ学習を保障され学校で学べていたのも、この中学生までなのです。

日本においてここ近年、高校、大学への進学率が高いとはいえ、それは自分で選択して自ら切り開いていく道なのです。

つまり、義務教育期間からの卒業は生徒自身の卒業ではありますが、何を隠そう保護者も卒業生であるのです。

そしてこれを、子どもが理解している必要があるのです。

これから先は、学べることが当たり前ではありません。

自分で学びを掴み取っていく。

そんな姿勢が求められるようになっていきます。

💟何も変わらないから、意識を変える

そうはいっても、高校生になったからと言って何かが急に変化するかというと、そんなことはありません。

体に急な変化が訪れたり、社会的な認識が変化することもありません。

ですから、それぞれ自分自身の意識を変えていく必要があるのです。

より、自分の信念や想い、志と向き合って自分自身がどのように生きていきたいのかを考え続けるのです。

高校1年生なのに、進路はまだ早すぎないか?と思う人もいるかもしれません。

でも、高校1年生の今自分自身と向き合いながら考え始める習慣をつけなければ、必ず高校から先の進路選択が選択だけになります。

高校から次の進路への橋をかけるだけで必死か、満足してしまうのです。

それでは必ずと言っていいほど、その先でうまくいきません。

その進路を実現することが目的になってしまうからです。

進路実現はあくまでもその先の人生を選択していく過程で、最善の道を選んだにすぎません。

そこから先にどう生きるのか、どうあり続けるのかを見つけなくてなりません。

だから、高校生になるこのタイミングでそこを考えていく必要があるのです。

📝思い出は残り続ける

そして最後に、中学生の頃の記憶は断片的にでもいつまでも残り続けます。

嫌な記憶も良い記憶もです。

過去の記憶はどんなに頑張っても変えることはできません。

あった事実はいつまで経っても変えられない過去でしかないのです。

しかし、現在を変えることはできます。

それは、過去に対しての解釈をどう捉えるかで変えていけるのです。

過去を見ても現在の解決にはなりませんが、解説にはなります。

過去をどう捉えるか次第で、現在の自分を良くも悪くもできるのです。

失敗は失敗のままで終わらせれば失敗ですが、その失敗を元に成功を生み出すことができれば、それは成功の素になるわけです。

過ぎ去った中学校生活を変えることはもうできません。

しかし、その過ごした中学校生活を高校生活に生かすかどうかはこれからの一挙手一投足で全てが決まります。

卒業は同時に新しい自分との出会いになります。

これから先の皆さんの一歩一歩がより、豊かな道になることをお祈りしています。