こんにちは。塩畑です。
まちあるきプログラミングもすでに三回目。今回は縁があり、再び笠間を舞台に実施いたしました。
前回と変えたこと
毎回まちあるきプログラミングは改善を加えています。それはより楽しく、そして授業でも使いやすい形にしていくためです。
今回は以下の視点を少し変えてみました。
導入時にプログラムを意識させること
前回と変えたことは「よりプログラムという視点を意識して気付いてもらう」ということ。
前回は最初の説明が分かりにくかったということもあり、困惑したままのスタートになってしまいました。
今回はさらに掘り下げ、フローチャートを実際に表示させてみて、裏ではどんな動きをしているのかを見せていきました。
機械、動作、感情……。さまざまなプログラムが同時に動いていることを知ってもらうために説明には力を入れてみました。
おかげで子供たちからの手もあがり、一人ひとりが何となく分かってくれたようです。
子供中心の構成にしたこと
前回までは大人と子供が一緒に混じって、一緒に考えてということをしてきました。
親ではない第三者の大人からの意見はとても刺激になると思ったからです。
しかし、今回は子供中心に考えてグループを構成しました。
なぜかというと、最終的に授業で使って欲しいからです。
子供たちはいろんな学年、しかも初対面ということもあり、最初は打ち解けてはいなかったようですが、歳が離れていても徐々に仲良くなっていくのには、すごいと思わされました。
地域の魅力を引き出すこと
前回もそうでしたが、まちあるきプログラミングはプログラムの気付きとまちの魅力を同時に発見できることが魅力でもあります。
その点をさらに強化し、地域の人たちにも協力してもらいました。
意外だったのは数人で歩いているだけで、地域の人たちが協力的になってくれることです。
事前にお願いした人だけでなく、他の方からもお話や、地域の食べ物をいただきました。
今回のまちあるきプログラミングで良かった点
興味を持って参加する大人が増えたこと
プログラミング教育はまだまだ確立されていない分野です。
アンプラグド(コンピュータを使わない)という方法で私たちはプログラミング教育を研究していますが、まだまだ興味を持っている教員は少ないようです。
そんな中でも、石岡市の教頭先生や、阿見から訪れた先生、わざわざ仙台から見学に来てくれた塾の先生もいらっしゃいました。
興味を持つ人が増えなければ何も変わっていきません。
たくさんの人を巻き込んで、プログラミング教育について考えていくことが大事かなと思います。
子供たちがとにかく楽しいと言ってくれたこと
私は教育する中で気をつけていることが「感情を揺さぶること」です。
刺激と共に記憶されることによって学習効果が高まると私個人は思っていて、事業で行うセミナーや、ワークショップでも笑い、驚き、感動などあらゆる感情を揺さぶっています。
まちあるきプログラミングでは「楽しい」と思ってもらえることを目標につくっているので、子供たちから「もっと探したい」、「もっと時間が欲しい」と言ってもらえて本当に嬉しかったです!
さらに今回参加してくれた子の一人に
「普段なかなかうまくコミュニケーションがとれない子で、いつも一人で居ちゃうから心配です」と言われている子がいましたが、最後は笑顔で発表までしていました。
「こんな姿なかなか見れないです。ありがとうございます!」と言ってくれたので、まちあるきプログラミングにはコミュニケーション能力を高める力もあるのかもしれないと思いました。
なるべく協働的な学びをさせ、みんなの意見を尊重し合えるようにさらに改善していきたいと思います。
次回から改善していきたいこと
学習指導要領に沿ってつくること
まちあるきプログラミングは授業で使ってもらう想定にしても、学習指導要領に落とし込めていません。
学習指導要領に合っていなければ、授業で使うことはできず、学校の先生にはまったく意味がないものになってしまいます。
次回からはその指導要領に沿った形で、どこだったら使えるのかにも注目して作っていきたいと思います。
深掘りの時間を長くすること
みんながどんなプログラムを発見できたかという点が主でした。
しかし、時間がもっと欲しい!という話が出たので、プログラムがどんな成り立ちなのか、もっと深掘りして中身を考えてみる時間が必要だと感じました。
次回からは時間配分をもうちょっと練り込んでみたいと思います。
まとめ
総合的にみて、今回は非常に良い回でした。
誰もが笑顔で、誰もがちょっとずつ地域を知って、誰もがちょっとプログラムについて触れて…。
物事をプログラムという新しい視点で見れるように少しできたかなと感じています。
次回も楽しみです!