この度は、群馬県西部教育事務所様からのご依頼で、コミュニティ・スクール研修の講師を務めてまいりました。

講師: 塩畑 貴志

実は、昨年度実施した群馬県向けのオンデマンド研修が、700回を超える視聴という異例の大反響をいただき、今回はその熱意を受けてのリアル研修となりました。多くの方にT-KNITの研修内容が届き、大変嬉しく思っています。

まずは、活動の概要から。

  • 開催日時: 2025年10月22日(火)
  • 開催場所: 群馬県富岡市生涯学習センター
  • 参加者数: 約50名(行政職員、学校関係者、推進員など)

依頼元組織のご紹介

今回の主催は、群馬県西部教育事務所様です。

前年度のオンデマンド研修が「非常に分かりやすく、面白い」と高い評価を受け、異例の期間延長を経て、本年度は『ぜひリアルで話を聞きたい』という強い要望から、直接ご依頼をいただきました。

講演・研修のテーマ

今回のテーマは『地域と学校の協働による学びを創り出すために』。コミュニティ・スクールの熟議と、それを地域でどう活かすかという内容でした。

参加された皆さんは、過疎や少子化という地域の課題意識を強く持っており、「コミュニティ・スクールで地域と共に課題を解決したい」という高い意欲と熱気を持って臨んでくれました。

活動の様子(具体的な内容)

会場には約50名の方々が集まり、研修開始前から「研修を学び尽くすぞ!」という前向きなオーラが溢れていました。群馬県のコミュニティ・スクールへの熱意と課題感が、肌で感じられる時間でした。

群馬県西部教育事務所 講義1

参加者の熱意と地域の課題感

群馬県西部は、山や森が多く自然豊かな地域である一方、人口減少や学校統廃合、そして廃校の危機に直面している学校も少なくありません。

このような厳しい状況だからこそ、学校と地域が連携するコミュニティ・スクールへの期待は大きく、行政職員、学校の先生、推進員など、様々な立場の方が『前のめり』で参加してくれました。

群馬県西部教育事務所 講義2

普段なかなか話せないような、熟議の本質や、地域連携における行政と学校の連携のあり方など、踏み込んだ内容について活発な対話ができました。

講演・レクチャー

講演では、コミュニティ・スクールを制度としてではなく、「地域を巻き込み、学校を支える仕組み」として捉える重要性をお伝えしました。参加者の熱量が高かったため、普段より深い部分まで切り込んだ解説ができたと感じています。

研修から得た新たな学び

研修終了後、とある小学校の校長先生から直接「素晴らしい内容だった」というフィードバックをいただきました。その際、今後のコミュニティ・スクール普及における重要な『段階』について、新たな気づきを得ました。

  • 普及の階段:
    1. 県・教育事務所主催(広域): まず行政や推進員に知識を届ける。
    2. 市町村主催(自治体): 次に市内全域の希望者や学校に広げる。
    3. 学校主催(現場): 最終的に、担任の先生や学校運営協議会委員、ボランティアといった『現場の最前線』に直接、この研修内容を届けることが最も重要である。

この階段を一歩ずつ登っていき、最終的に現場が「よし、やるぞ!」と思えるようになるまで、僕たちが連続的・集中的に研修を提供していく必要性を強く感じました。

今回の成果

昨年度のオンデマンド研修の成功を受けてのリアル研修依頼という、T-KNITの実績が評価された形での開催となりました。

コミュニティ・スクールを本当に現場で機能させるためには、行政→市→学校という段階を踏んだ連続的な研修展開が必要であるという、今後の活動の指針となる大きな学びを得ました。

また、アンケートもいただきまして、大変満足していただけたようで一安心。

協力者・参加者への謝辞

本研修をご依頼くださった群馬県西部教育事務所様、そして地域の課題解決に真剣に向き合い、高い熱意を持って参加してくださった約50名の皆様に、心より感謝申し上げます。

この研修の熱気を次の段階へ繋げるため、T-KNITも尽力していきます。本当にありがとうございました!

講演・研修依頼について

T-KNITは、コミュニティ・スクールの制度普及から、地域の課題を解決するための実践的な熟議手法、そして現場の教職員・地域住民の熱意を引き出す研修を提供しています。

特に『地域課題をコミュニティ・スクールで解決したい』、または『学校単位で現場に直接研修を届けたい』というご要望があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。この群馬での熱を、あなたの地域にもお届けします!

講演・研修の依頼はこちらからどうぞ!