塩畑(ソルティー)です。
少し前に群馬県でコミュニティ・スクールに関する研修を行ってきました。
今までは地域の方向けに研修をすることが多かったのですが、今回は学校管理職向けの内容ということで、今までと違った内容になったかなと思います。
今回の内容はシェアしても良いと許可をいただいたので、研修の内容を3回に分けてかいつまんで解説していきます。
最初は
「コミュニティ・スクールとは?」
です。
知っている人が見れば、「またこの内容か」と思うかもしれませんが、ぜひ聞いてください。
\動画はこちら/
⭐ コミュニティ・スクールはなぜ必要か?
今、コミュニティ・スクールが必要だとどんどん拡大していますが、その背景には一体何があるのか?
それは『子どもたちが友情を育めない』状態になってきているということです。
動画でも解説していますが、3だけ主義の子どもたちが増えています。
・今だけ
・金だけ
・自分だけ
この状態が増えてしまった背景に、地域社会との繋がりが希薄になった…つまりコロナがあります。
コロナを経て、他人との関わり方が分からなくなってしまった子が非常に多くいらっしゃったようです。
さらに、子ども会や、自治会、PTAなど人々が集う場所が消えはじめています。
もちろん、それに伴ってオンラインでの集い場も増えていますが…、まだ、いざという時に助け合えない関係性なのが課題でもあります。
そうした時に地域社会と通した人々の繋がりというのはまだまだ…いや、これからオンラインが発展していくからこそ必要になっていく部分でもあり、コミュニティ・スクールはだからこそ必要な施策だと感じています。
⭐ 学校として悩むのはどうやって『運営』するか
今回、アンケートで一番多かった内容が学校運営協議会をどうやって『運営』するか?でした。
学校運営協議会や、コミュニティ・スクールの制度は分かった。しかし、具体的にどうやって進めていったら良いかが分からないということなのかなと思います。
しかし、運営という硬い形で行うとなかなかうまく行かないのが学校運営協議会。
そんな時に大事なのが
- 発言しやすい場作り
→校長のエピソード付き挨拶
→アイスブレイクを活用する
→自己紹介・近況報告に時間をかける - 具体的に気をつけたいこと
→学校専門用語を避ける
→「何かありますか?」とふわっと全体に投げかけるのをやめる
→協議が終わったあと、振り返りの時間を作る
という大きな2つのポイントです。
多くの学校は協議を進めようと思って、報告や、提案を重点に置きたがりますが、それではうまくいきません。
それは『人となり』が分からないからです。
まずは協議員はどんな人なのか?を知ってみましょう。
- 今までどんなことをやってきたのか?
- 何が得意(仕事は何)なのか?
- 出身はどこか?
- 趣味は?
などを聞いて、人を知っていくことを大切にしましょう。
⭐ 学校運営協議会委員は誰に頼むと良いか?
一番質問が多かったのは『学校運営協議会委員は誰に頼むと良いか分からない』でした。
地域によって違いはもちろんありますが、『誰』というよりもバランスかなと思います。
地域には以下の3種類のパターンの大人が必ずいます。
- 役職についてきた偉い人
- ボランティア活動に積極的な人
- 子どもをよく知っている保護者
これはどれか一つのパターンだけだと破滅します。
この3つ種類の大人は必ず必要で、バランスよく配置していかないとうまく回らなくなってしまうのです。
学校は人脈が狭くなりがちで、1の『役職についてきた偉い人』で固まってしまう傾向があります。
元校長、PTA会長、図書館館長、市民センター長などです。
このような人は権限があり、意見も積極的に出てきますが、実際には中々行動しない(というよりできない)人たちです。
このパターンを打破するための解説は動画でしているのでぜひご覧くださいね。
\動画はこちら/