今年度は笠間市にてコミュニティ・スクール研修会を計5回実施させていただき、高い評価をいただきました!
年度末で事業も終了したということで、この結果の報告を、笠間市教育長 小沼 公道さんに令和5年度 笠間市コミュニティ・スクール研修会の表敬訪問をさせていただきました。
異端だと思われるくらいしないと変わらない
今回の訪問では、既存の型にとらわれない新しいカタチの研修会が作れたと思います。
コミュニティ・スクール研修会では、どうしても難しい解説から入ってしまいがちで、理解したつもりで終わってしまうものが多かったと聞きます。
T-KNITの行う研修では解説ではなく、体験を重視して、自ら考えるという内容で作り込みを行いました。
結果として、非常に満足度が高く、研修の内容がそのまま現場で活かせるものだったかなと思います。
その結果を受けて、「異端だなって思われるくらいしないと、学校教育は変わらない」という感想をいただき、たしかにその通りだよなって感じました。
学校教育が大変だ、苦しいとは思いつつも、中にいるとどうしても視野が狭くなってしまい気付けない。そうした時に、外から意見を述べることが可能な制度である学校運営協議会はうまく使えば非常に良い手段だなと思います。
発展させていくことが大事
その上で今回の成果についてどう思うか?について伺ったところ、「成果はいい形で現れている。ただし、一年で大きな成果を望んではいけない。地域や、社会は一年では変わらない。継続して発展させていくことが大事。」とも言っていました。
事業を実施すると、どうしても「どういう成果が挙がったのか?」という指標をすぐ立てたくなってしまうのですが、コミュニティ・スクールは人の心が作るものなので、そういう成果は1年では見えない。
また、「何かをやったから成果が挙がったとは言いづらく、いろんなものが相互作用して、大きな成果として見えてくる。だから、研修をやったから大きな成果が上がるとは言えない」んだと、お互いが話していく中で納得していきました。
社会教育はそのように成果が見えにくいですが、人間の本質として大切なことを学ぶ教育だと思っています。となると、勉強したら明日には100点取れたというような、簡単に成果が分かるものではない。
成果が出るか、出ないかも分からないし、成果が出るのは明日かもしれないし、10年後かもしれない。でも、確実に人間として大切な力を確実に高めていけるのが社会教育では本当に大切な部分だろうなと。
成果を焦ってはいけないなとお話させてもらって、改めて気付かされました。
今後の展開
年度末ですが、なんとさらに追加で2回、来年度から委嘱されるコーディネーターの方に向けて、研修をさせていただくことになっています。
来年度は各学校個別に研修をさせていただくことになりそうなので、もっと学校の実情にあった内容が展開できそうです。楽しみです!
今回はありがとうございました。