こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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みなさんの職員室に対する記憶にはどんなものがあるでしょうか?

生徒からしてみたら先生に用事がある時しか出向かない職員室。

逆に言えば、先生に用事があるから職員室に行きたいのに、その扉を開くことに想像以上に気が乗らないものではなかったでしょうか?

それもそのはず。

多くの場合、職員室にいる先生は教室にいる先生とは空気が違います。

教室にいるときには先生は、対生徒で向き合う準備ができているので何ら問題はありませんが、職員室にいる先生は事務的な仕事をしていることが多く、少しピリついているようにも見えるのです。

今回はそんな職員室と理想の姿を考えてみましょう。

🏫職員室ってどんなところ?

みなさんが想像されている職員室はどんな場所でしょうか?

机が横並びに並んでおり、机と机の間は仕切りで区切られている。

目の前の先生の顔が見えなくなるほどに高い書類の山。小さな小さな作業スペース。

先生に用がある時以外は立ち入ることもない。

そんな空間なのではないでしょうか?

学校の中で唯一大人だけの空間、学校が組織としての顔を見せている瞬間なのです。

だからこそ、職員室での立ち振る舞いや先生同士の関係性は、その学校の顔とも言えるでしょう。

みなさんの記憶の中にある、もしくはお勤めになられている職員室はどのような雰囲気でしたか?

💭理想の職員室は?

では、理想の職員室とは一体どのようなものでしょうか?

  • 先生同士の仕切りがない。
  • 日常会話的に教育討論がされている。
  • 書類はきれいに片付いており、清潔感がある。
  • 開放的であり生徒が気軽に入ってきやすい。
  • 固定の席がなくフリースペースがあり、クリエイティブな発想が起きやすい。

私の思い描く理想の職員室はこのような形です。

正直に申し上げると、今の職員室とはかけ離れているかも知れません。

教員は子どもたちの最も近くにいる大人です。

子どもたちが働く大人の姿を一番多く見ているのは学校なのです。

そんな、大人たちが少しでも楽しく誇らしげに働いているのを見たら、”働く”ということに対する印象も変化するでしょう。

全国的にみてみるとこのような職員室を目指しているところもあるのです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000040329.html

働く空間が変化して仕事が捗るようになれば、自然と子どもたちへもより良い教育が還元されます。

職員室を変えていくのは、自分達の教育を変えていくのと同義なのです。

👣 少しずつ始めてみよう

いきなり、職員室を全て改装しようとなると、膨大な時間とお金と労力が必要になります。

大きく変わるのは大変です。

ですから、少しずつ。

自分達のできる範囲で職員室の空気を変えていくことから始めましょう。

例えば、どこの学校も大体は子どもが職員室に入る時、「失礼します。」と発言することを義務付けています。

職員室では個人情報なども取り扱っているので、大事な作法ではあると思いますが、それに対して返事がないことがほとんどなのです。

先生が言わせておいて、生徒へ反応がない。

これでは、ますます職員室なんて嫌いになる一方ですね。

「失礼します。」に対してたった一言。

「はい、どうぞ〜。」、「ご苦労様。」、「ありがとう。」

これだけで、職員室の雰囲気はガラッと変わります。

理想の職員室を目指して、小さなところから始めてみませんか?