教員支援ネットワーク T-KNITのソルティーです。
最近、不登校が増えているということを知っているでしょうか?
いじめなどの人間関係や、学力という学習状況の差…
こういったもので、起こる不登校とはちょっと違っている最近の不登校。
- なんだか分からないけど行きたくない
- 行きたいと思っているんだけど、いざ行くと「来なきゃ良かった」と思う
- やる気が起きない
これは多くの子どもが体験している課題で、実は私の子どもも不登校になっています。
今回はアンケートでも多かった、不登校という視点を考えてみます。
📝 不登校はどうして起こったのか?
自分の子ども(当時、小学校6年生)が不登校になったのはコロナでの学校休止が直接的な原因でした。
しかし、人間関係や、学力は問題なかった。
そして、学校休止が解かれて、どんどん休みの回数が増えていきました。
最初はなんとか学校行って欲しい!みたいな格闘もしていました。
しかし、だんだん頑なになってきて、「これはちょっとおかしい…普通の学校行きたくないじゃないぞ」と考えるようになります。
そして、彼の悩みを聞いてみることにしました。
「自分のやりたいことが学校では叶わない」
そんなことをつぶやき始めたのです。
たしかに彼はゲームが得意でした。スマブラの大会にも出たい。ゲームのデバッガーになりたい。
いろいろ、夢は変わっていっていますが、全部コンピューターに関わる内容でした。
しかし、学校では習うことはできません。そういう専門の科目もなければ、詳しそうな先生もいませんでした。
🌟 結局、彼は不登校だからこそ自分で歩き、考え始めた
結局、彼は自分で考え始めました。
学校では学べないと思ったからです。
ただ、進みは遅いし、親からするとまったく進んでいるようには見えません。
部屋に閉じこもって、鍵をかけて、ゲームをしているだけのように見えます。
しかし、唯一、Discordというゲームチャットアプリを繋いでくれているので、親はそれでコミュニケーションをすることができます。
元々、リアルでは口数少なく、感情も表に出すことが苦手な子ですが、なんとチャットでは豊かな絵文字を使ったり、いろいろな表現方法を使って、コミュニケーションをとってきます。
そういう子もいるということです。
そして、僕たちはそういう子なんだと認識するようにし、チャットで見ているか見ていないか分からないけど、声をかけるようにしました。
最初はふさぎ込みがちで、ずっと部屋に閉じこもってばかりいましたが、最近やっとでかける時には「行く」とついてきたり、次男と一緒にゲームをやって遊んだりするようになりました。
まだまだ将来的には不安なことだらけ、現実的には良いことにはなっていません。
でも、これからの人生を切り開くのは彼です。
彼の人生を邪魔しない。
これが僕の家庭で起こっている不登校の話です。
もちろん、これは良いか悪いかではなく、こういう選択をする家庭もあるということです。
とにかく子どもは目まぐるしい社会変化の中を生きています。
これからの時代は正直どうなるのかわかりません。
だからこそ、自分で考える力だけは支えていきたいと思う今日このごろでした。