こんにちは!教員支援ネットワークT-KNITの菊地です。
8月2日、茨城県笠間市にある笠間公民館が主催する講座「まなBE サマースクール」で「オリジナルの絵本をつくろう」という講座を実施しました。
サマースクールとは?
小学生の子供たちが夏休みを利用して、遊びや、体験を通して学ぶ勉強会です。
これは各公民館が主催しているものと、各団体が自主的に行っているものとに分かれています。
私たちは公民館からの依頼を経て、講師を担当させていただきました。
絵本をつくる前に
絵本を一冊読み聞かせから講座はスタートしました。
ヨシタケシンスケさんの絵本「つまんない つまんない」。
この絵本には、絵本をつくるうえでたくさんのヒントが隠されています。
「つまんない つまんない」の中に登場するのは、たくさんのつまらないこと。
〈公園〉が○○だとつまんない
〈遊園地〉が△△だとつまんない
絵本を書くときに、〈A〉だと〈B〉になるという論理的な思考を大切にすることを伝えてから、いよいよ絵本製作のはじまりです。
[aside type=”normal”]この導入をなぜ大切にするのか?
絵本を作成する中で論理的な思考、つまりはプログラミングをする上で大切な『構成』を考える練習をしてもらいたいというのが私たちの狙いです。
そのため、この導入部分で子供たちが「何を誰にどのようにしていくのか」、そして「どのようにをどうやって作っていけばよいか」が分からないと手が止まってしまいますので、導入には力を入れて作ってみました。[/aside]
絵本をつくる
四年生以上の学年は、好きな「導入ストーリー」を選び、そこから「めでたしめでたし」までの物語を考えました。「導入ストーリー」は10種類の中から選択します。
二・三年生、一年生はそれぞれ穴埋の形で絵本をつくっていきました。
まずはストーリーの概要を考えてメモしていきます。
作成したストーリーのメモをもとに、「絵の下書き」と「本文」を半分に折ったA3用紙に書いていきます。(完成の絵本サイズはA4になります)
どんな絵を書いたらいいか、1ページでどのくらいの文字を入れるか試行錯誤です。
色鉛筆やクレヨンで色をぬり、のり・ハサミ・マスキングテープで製本して完成させます。時間内に色塗りが終わらない子も数人いました。
完成した絵本を発表する
つくったものを発表する時間は大切です。今回は2人が作った絵本を発表してくれました。
絵本をつくることで、次の展開を自ら考えて、組み立てていく力が身につくと私たちは考えています。今回参加してくれたみんなが、楽しんで、少しでも学びになってくれたらよかったです。