こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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Edpuzzleという教育ツールをご存知でしょうか?

アメリカでは50%以上の学校で採用され、全世界で50万以上の学校で利用されているようです。

今日はこのEdpuzzleについて考えていきます。

コロナ禍ではいろんな学校で、授業動画をどんどんとアップロードしていくような風潮がありました。

自治体によってはそう言った動画を独自に集めて一つのプラットフォームを作ったりと言った感じにです。

それで学校の学びもある程度保障されていたのですから驚きです。

このEdpuzzleはそう言った動画のコンテンツを余すことなく利用できるツールになります。

YouTubeにある動画や自分で作成した動画をベースに、途中途中に質問を入れたり解説書を入れたり、問題を入れたりと言ったことができるわけです。

しかも、動画自体もしっかりと見ないと途中に表示される問題を開けなかったり、タブを変えて再生だけしようとしてもタブを変えた時点で再生が止まったりと、ある程度の強制力を持って学ばせることができるわけです。

反転学習にはうってつけのツールになっているため、全世界でこれだけ利用者がいるのも頷けます。

動画という一つのコンテンツを共有財産として学びの種に変えるいいプラットフォームでしょう。

では、このEdpuzzle、みなさんだったらどのように利用しますでしょうか?

あらかじめ授業の動画を利用しておいて予習に使いますか?

それとも、復習用に動画を録画しておいて問題を途中に入れて、理解度の確認に利用しますか?

確かに大変いいツールではありますが、なかなか今の授業の中に取り入れるとなると、あまりうまく想像できない部分もあります。

これは私の考えが古いからなのでしょうか。

私の感じる違和感はこのEdpuzzleを児童生徒に行わせるにあたって少々の強制力が働くところにあります。

やるもやらぬも自由という選択肢があるのであれば別ですが、動画をしっかりと見ないと問題が解けないという条件や、多くの場合授業の中で扱うのではなく自宅などの自主学習のタイミングで使うことを想定されているからです。

となると、このツール自体は面白いかもしれませんが、学びに対して主体的でない子からしてみれば、正直大変なのは変わらないはずです。

そうなると結局のところ、その教科にいかに興味関心を持たせるのかが大事になるのかもしれません。

このEdpuzzleは個別最適学習と相性がいいと思います。

児童生徒はそれぞれのペースで学びを進めることができるからです。

ただ、個別最適化というのは一人一人の理解度に合わせて進捗状況を変えるだけではありません。

個々別々にある得意不得意を互いに掛け合わせたり補い合わせたりという協働学習をするための前段階と言ってもいいのかもしれません。

自分の得意や不得意を自覚するための個別最適化なのです。

つまり私が考えるEdpuzzleの最も適した利用方法は、

教員が科目や教科に興味関心を持たせる→学習の入り口に立つ→それぞれのペースで学ぶ(ここでEdpuzzleの出番)→周囲と協力して課題解決を目指す。

の部分なのではないかなと思います。

ただ、言うは易く行うは難し。

実際に導入してどう活用していくかは利用して感覚を掴んでいかないと分からないのかもしれません。

みなさんもぜひ、利用されてみてはいかがでしょうか?