こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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皆さんは学生時代の思い出、卒業文集や卒業アルバムはいまだにお持ちでしょうか?

そんなアルバムたちの出番は、せいぜい数年に1回程度。

大抵の時間は実家の本棚に眠っています。

そんな卒業文集に新しい動きが出ているそうです。

「卒業文集」廃止の動き!?制作が教育現場の負担に 完成までに約3か月という例も 思い出はどう残す?

教職員の働き方の問題から卒業文集をなくす学校も出ているようです。

確かに卒業文集を作成するためには、早いうちから生徒へ文集の呼びかけを行い、くり返し添削指導をする必要があります。

それ以外にも在学期間の写真を引っ張り出してきて、それらを利用してクラスページを作成したり、顔写真の間違えがないように何度も何度も確認したり。

とにかく1冊のアルバムを作り上げるのにとてもたくさんの時間を有するのです。

それも、卒業文集を作成するからと言って何か仕事が軽減されるかと言われたらそういうわけでもありません。

日々の業務に追加でこの大変な作業をしていかなければならないので、担任としても結構な仕事量になっています。

保護者の声はともかくとして、教員の中にはこの変更を支持する声も多いのではないかと思います。

卒業文集をなくすと子どもたちの思い出をどう残すかという問題が起きてきます。

そここそが一番気になる点になるのではないでしょうか。

ただ、これだけツールも発展してきた現代では、思い出の残し方もさまざまになってきているのではないでしょうか。

最近だと、web上にみんなで寄せ書きをするオンライン寄せ書きのようなものもあります。

何か1冊文集をつくるというわけではなく、卒業制作としてみんなで何かを作成して学校に寄贈するという形もあります。

思い出の残し方も多様化している現代では、もしかしたら卒業文集という形にこだわらなくとも、問題はないのかもしれません。

卒業文集があるといざという時に、懐かしがったり思い出の共有ができるのかもしれませんが、その滅多に来ないいざという時のために多大な労力を費やすのもばかばかしいのかもしれません。

それならそれで、時代にあったやり方で負担にならない方法を模索する必要があるのでしょう。

私は卒業アルバムの寄せ書きを書く時間が苦痛でした。

友達がいなくて書いてもらう人がいないとかそういうわけではないのですが、なんかあの習慣が好きではなくて、いつも皆が書き合っている時間はそそっと逃げていました(笑)。

まぁ、一番は面倒くさいという感情が大きかったのですが、ただ実際のところこの時間がもっと苦痛という人もいるのではないでしょうか。

もう卒業しているんだから、別に配慮も必要ないだろうということもあるかもしれませんが、これはこれで別の問題になるかと思います。

どうしても同時に配布して、同時に時間を取ると、そういった子への配慮ができにくい環境が生まれてしまいます。

こういった問題も、物理的に卒業文集を作らないという選択をできるようになると解消できるのかもしれません。