こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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個人的な取り組みとしてICTのスキルを地域の人や学校の教職員に広めるような活動を行っています。

もう最近では知らない人も少なくなっているかと思いますが、Googleのツールやロイロノートなどです。

ただ、そんな活動も最近は少し低迷しています。

今日は各校のICT状況について考えていきます。

ICTの環境整備というのは本当に各校の状況によって変化します。

私の勤めている学校では、全館Wi-Fi、プロジェクター完備、生徒はBYODで端末を一人一台持っている、教員用にiPadも配布されていると比較的環境としては非常にいいところにあると思います。

ただ、別の学校、特に公立学校の状況は本当にその学校次第というところがあるように思います。

また、ICT推進校なのかどうかというところも一つの判断基準としてあるようで、推進校ではそれなりに環境も整備され、端末を扱える教員もいます。

このように一律で物事が進んでいくようなイメージのある公立学校でさえ、進捗状況は異なりそれは実際に話してみないと分からないのです。

学校のICTの進み具合はブラックボックス化しており、いまICT支援員として学校にお勤めになられる方には本当に頭が上がりません。

そんなよく分からない環境でも入ってきてくださることに感謝です。

また、その使い方についてもベースのルールのようなものはなく、全くもって決まりがないところからガチガチに先生たちで管理しているところまで。

本当にありとあらゆるパターンがあります。

とはいうものの、一時期よりもオンライン授業という言葉もあまり耳にしなくなり、いつも通りが戻ったこともあり、こう言った情報端末機器もどちらかというと二の次といったような感じになってきました。

以前のコロナ禍では、やらざるを得ないという雰囲気だったのが、今ではやった方がいいという風土すら薄れつつあり、やりたきゃやれという空気感すら感じる場所もあります。

その結果、苦手、嫌いという教員は当然のことながらICTから離れ、もう遠い昔のことのように使われていたiPadには埃がかぶっています。(実際にはかぶっていないかもしれませんが、そんなふうに見えます笑。)

一方、やらねばと一念発起していた真面目先生たちもある程度のスキルを手にしたところで、今の時点で困ることはなくなりもはや学ぶことはないといったレベルに到達したのではないでしょうか?

現に私も、以前までは新しいツールが出るたびにどんどんと我先に知りたかったのですが、今では既存のものが優秀すぎて、そこまで新しいツールにアンテナを張っているわけではありません。

ともすると、果たしていま求められているICT関連のスキルやツールの需要はどこにあるのでしょうか?

そんな言葉は分かっているけど、その正解の形はなんなのでしょうか?

Society5.0の未来をイメージした動画というものも一時期流行っていましたが、それも夢物語ではなくなってきた現代、どこに熱量があるのでしょうか。

正直それが手探り状態です。

例えばみなさんのいま現場で感じているICTスキルや環境とは一体どのようなものになるのでしょうか?

もしかしたらもうすでに時代は新しいものをどんどんと取り入れていくような新陳代謝の流れから変化しているのかもしれません。

そんなことよりも、各校での実践や取り組みを共有し尽くし、新しい価値を生み出していく学校間の横のつながりこそがこれからICTの発展には最も効果的なのかもしれません。

あそこに行けば情報交換ができる、分かる、何かヒントがもらえるかも。

そんな空間づくりこそが、必要なのかもしれません。