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教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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イエナプラン教育をご存知でしょうか?

近年さまざまな実践例がネット上にもあふれているため、聞いたことはあるという人も多いのではないでしょうか?

今日は日本のイエナプラン教育のさまざまな実践例から考えていきます。

🇩🇪🇳🇱イエナプラン教育の定義とは

児童の自主性重視、廊下で勉強もOK 名古屋市が取り入れるオランダ教育「イエナプラン」

イエナプラン教育はドイツ発祥でオランダで広まった一つの教育方法です。

当然、その教育方針にはさまざまな軸となる考えがあり、目標をあります。

詳細は日本イエナプラン教育協会のこちらのページに掲載されていますが、簡単に実践例などから特徴的な部分を抜き出すと、自ら学習の計画を立て、さまざまな学年や特性を持った子が、共に学び合い成長していく方法とまとめられるかと思います。

また、SSHや国際バカロレア、ユネスコスクールといったように、イエナプラン教育にも認定校という制度があり、日本でも数校認定されています。

当然ですが、イエナプラン教育の理念を浸透させた上で、そこを目指すような学校のプログラムになっているというわけでしょう。

では、実際に記事の中にもあるような取り組みというのは、いわゆる通常の学校でも行えるのでしょうか?

また、学校まではいかなくとも学年、学級、クラブといったある共通単位の子の集まりの中だけでも実践できるものなのでしょうか。

🪢結局のところ教員と生徒の関係性から生まれる

イエナプラン教育とは言えずともこれに似たような実践を行っている学校もあります。

一部分だけを真似て導入したりと。

私も授業の中では若干これに近いような学びの方式をとっています。

物理の授業で講義をとことん少なくしてあとの時間は自由に配布されている問題を解くというやり方です。

教室のどこにいてもいいし、自分のペースで学んで良い。

極端な話、携帯をいじりながらでもYoutubeの解説動画を見ながらでも、昼寝をしていてもOKというふうにしています。

そうすると、その時間を必死に有効活用しようとする生徒もいれば、全くもって使い方を計画的にできず、結局試験前に痛い目を見るという生徒もいます。

ただ、これに必要なのは教員からの生徒への目的の伝達だと実感しています。

その時間を短くとってしまった今年初めて見ているクラスは、なかなか意図が伝わらず、あまり授業がうまくいっていません。

イエナプラン教育というと華々しい成果があるように思い込んでしまいますが、やはりその土台にあるのは教員と生徒との信頼関係だと思うのです。

🎤「やってください」と言われたら?

もしも、あなたの学校が何かしらの認定校になったり、推進校になった時、どうしますか?

とりあえず言われたからと実践をしますか?

おそらく多くの場合、これらを実行する前に教員研修のようなものもあると思いますが、それだけではなかなかその意義は伝わりにくいと思います。

緊急性を要するものだったとは言え、ここ数年で急速に学校の中に入ってきたICTも全員が使いこなしているという学校は聞いたことがありません。

ほとんどの学校で、全く使う気のない教員がいるという話をお聞きします。

では、こういった意義や目的を理解した上で実践していくためにはどうすればいいのでしょうか。

一番は対話の時間なのかもしれません。

職員同士の対話で目指すべき教育を話し合い、目的を一つに固めていく。

これこそがどんな制度やシステムよりもまず真っ先に大事なのではないでしょうか。