こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

いがぐりのブログはこちら

よろしければ、ご覧ください。

みなさんは、学生時代の夏休みに対してどのような印象がありますでしょうか?

学校とは関係のない場所で1ヶ月過ごした人も、学校の友達と遊んだりした人も、祖父母の家にいったり、宿題に追われ最終日に近づくにつれてハラハラしたりとさまざまなのではないでしょうか。

🌻夏休みの過ごし方

学校では夏休みなどの長期休暇に入る前に学生に対して夏休みの過ごし方について指導をします。

しかし、その指導の中には夏休みの過ごし方として、”してはいけないこと”は書かれていても、こういうふうに過ごしましょうと言った指針のようなものは少ないように感じます。

規則正しく過ごしましょうとか、こう言ったことに気をつけましょうとか、このような場所には行かないようにと言った指導はしますが、夏休みのような長期休暇を有効活用する方法はあまり伝えることはないのです。

例えば、これだけ長い期間での休みがあるのであれば、アルバイトのように自分でお金を払ってそれに対する対価をもらうと言ったような経験もできますし、何かを追求すると言ったことだってできるでしょう。

確かに何もせずゆったりと日々の時間を過ごすのも大切ですが、それだけでは夏休み明けの9月が辛くなるだけです。

夏休みの計画を立てたり、しっかりと1日1日振り返ったり、意外と忘れがちかつめんどうくさいことにこそ、実はこの夏休みを最大に有効活用する術が詰まっているのかもしれません。

🌺夏休みができたのはいつ?誰のため?

夏休みは必ず1ヶ月間取らなければいけないという明確な理由はありません。

夏休みの設定は市町村の教育委員会や私立は学校ごとによって定められており、特に日数に決まりはありません。

近年ではコロナによる登校しての授業が減ったことから、夏休みを減らして8月末に学校を始めたりという例もありました。

夏休みができたのは明治14年。

特に夏休みのできた理由などを特定できたわけではありませんが、一説によると欧米に影響をされているようです。

欧米では年度の切り替わりが9月であるために、そこを利用して長期休暇が取りやすかったり、その時期に晴れの日が多く、日差しを浴びてもらうためという理由もあるそうです。

個人的には、夏休みといった長期な休みがあるよりも、週の中日に1日休みを設けて、継続的な取り組みができた方がいいようにも感じます。

夏休みがある理由がわからない、形だけの今だからこそ改めてこの活用の仕方を考えていく必要があるのではないでしょうか。

📖よく出てくる宿題必要か問題

そして、この夏休み論争の話になると必ずといっていいほど出てくるのが、夏休みの宿題必要か問題。

そもそも、宿題自体が必要かどうかというところが着眼点になる気もしますが、夏休みとなると課題の量も増えていきます。

みなさんはどのように考えますでしょうか?

私は夏休みの宿題は必要ないかと思っております。

全くもって必要ないかと言われるとそうではなく、意味や目的のない生徒が納得できない宿題は必要がないと感じています。

そもそも夏休みに宿題を出すのは、生徒の勉強習慣であったり、学力低下を抑えるためと言った考え方があるようですが、宿題を出すことによってそれは本当に達成されているのでしょうか。

本当に生徒の勉強習慣をつけさせたいという思いがあるのであれば、それは夏休みに限った話ではなく、夏休みに到達するまでに必要な指導のような気もします。

夏休みの宿題は出すことが目的ではなく、なぜその宿題が出ているのかを生徒も教員も理解した上で取り組むのが最善でしょう。

誰もが嬉しい、楽しみな夏休みだからこそ、あえてもう一度その存在意義を考えてみてもいいのかもしれません。