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教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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みなさんは、夏休みの宿題に苦戦したことはありませんか?

私が学生の頃は、夏休みに入る前くらいから必死に宿題を解いておき、残りのほとんどの日を宿題を気にせずに過ごすという日々を送っていました。

宿題の意味など考えずに、、、。

今日はそんな夏休みの宿題について考えます。

🌻成績不良者への特別課題

まず、私が一つ疑問に思うのは成績不良者への特別課題としての夏休みの宿題です。

学校の成績が振るわなかった際に科目から出される宿題。

これは一体何のために出すのでしょうか?

賞罰?思いやり?成績補填?

成績が振るわなかったということは、その科目に対しての苦手意識や失敗したという事実があるはずです。

そう言った児童や生徒に対して、宿題として出すということに対して私は責任感のなさを感じてしまう時があります。

私自身も科目の担当者として宿題を出すこともあるのですが、腑に落ちない中で出してしまっています。

そもそも、児童生徒のためを思っているのであればその苦手をなくす手助けをする必要があります。

それを特別課題という、逆に科目に対してより嫌なイメージを持ってしまうものを与えるのは逆効果なのかも知れません。

⏰長期休みだからこそ

では、夏休みの宿題として適切なものはどんなものなのでしょう。

まず、宿題として最善は児童生徒が自らやりたいと思えるものである必要があります。

多くの宿題と名のつく課題はどうしてもやりたがらないでしょう。

そうであれば、せっかくの長期休暇なので長期的に学校に来ないからこそできるものを扱うというのが良いように感じます。

例えば1ヶ月何かしらのアルバイトをして、働くということを体感してみるとか、これまで行ったことのない場所に出向いて、1週間過ごしてみるとか、1万円ほどのお金をもとに人を喜ばせるために何が必要かと考えさせてみたり。

いろいろな宿題が思い付きます。

もしかしたら、そもそも宿題を児童生徒に自分自身で考えさせるというのが最善なのかも知れません。

自分で決めたものは自分でやりきろうという覚悟もつきやすいです。

人それぞれ中身も違うから、夏休み明けの互いの成果発表も楽しみです。

自分の中で一つのプロジェクトを回すという意識が生まれてくることでしょう。

📖夏休みの宿題こそPDCA

そして、多いのがほったらかし宿題。

出すだけ出して、あとは提出日を待つのみと言った宿題の出し方です。

夏休みの宿題はやること、こなすことに意味があるわけではありません。

その課題に取り組む上で、どのように計画的に取り組んだのか、どこでつまづいてしまったのか、どうすれば改善できたのか。

そう言った一連のPDCAサイクルを回していくことにこそ意味があるのです。

夏休みの宿題。

これも学校の中で形骸化している一つの側面なのかも知れません。

今一度、なぜその宿題を出すのか、その宿題を出すことで子どもにどのように成長してほしいのか。

そのようなことを教員も、そしてそれをやる子どもも一緒に考えて共に作り上げていく必要があるのかも知れません。