こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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2008年にモンスターペアレントというドラマが放送され、一気にその意味や内容は市民権を得ました。

SNS上ではそんな保護者との苦労した対応話もちらほらと目にする機会もあります。

今日はこの保護者対応について考えていきます。

理不尽なクレームに疲弊する教育現場 保護者対応専門部署の設置で教員離れに歯止め

奈良県天理市の取り組みで保護者対応の機関を創設するそうです。

子ども同士のトラブルや学校の対応についての相談窓口として設置することで、一度第三者を挟み物事を俯瞰してみる時間が生まれるのではないかとの目論みがあるそうです。

もちろんただのコールセンターではなく、臨床心理士などが在中するそうで保護者のカウンセリング的側面をあるのだとか。

これについて皆さんはどう思いますでしょうか?

私はありがたいことに保護者に恵まれ、教員になって7年間モンスターペアレントと感じるような保護者とは出会ったことがありません。

少し鼻についたり、イラッとすることはあれども大体の場合、ご本人が忙しいんだろうなという状況だったり子どもへの愛が故のものでしたので、そんなにクレームっぽく感じたことはありません。

なので、ここまでの対応が必要なのかな?と思ってしまう部分もあるのですが、メディアなどでモンスターペアレントの事例を見る限りでは、とても教員からするとありがたい対応なのかもしれません。

教育には生徒自身も、それを支える教職員も保護者も地域も必要不可欠です。

その保護者と教員との間に一つ媒介を挟むというのは、両者の関係に距離を作ることになるのではという懸念もあります。

また、教師自身の保護者対応のスキルが磨かれないという問題もあるでしょう。

これらについてどう考えるかも大事になってきます。

今回置かれるのはコールセンターのような役割です。

つまり、何か業者にかけた際にその間にこの機関が挟まれるのではなく、別の機関として設置されるというイメージで良いのかと思います。

つまり、教員も保護者も直接連絡を取りたい時には取ることが可能であって、何でもかんでもここ頼みにするというふうにしなければ問題はないように感じます。

また、連絡手段も電話一本に限りません。

私は年度の頭の保護者会では、必ず学校から支給されているメールアドレスを保護者に開示します。

そんなことしたら何でもかんでもメールを送ってくるのでは?と心配される教員の方もいるのですが、むしろそんなに連絡は必要のないかなと疑うことでも連絡をメールでまずはしてくれるので、何か大きな問題に発展する前に鎮火できるのです。

こう言った連絡の取り方に今後はシフトしていくのかもしれません。

👣小さな一歩でも積み重ねて

そんなところに人件費を割いて教育のためになるのかという声もあるかもしれません。

でも、こう言ったことの積み重ねで教員の働き方を変えていかない限りは、現状の教員不足は解決しません。

むしろ、こう言ったなかなか上がってこない仕事の積み重ねで教員の多忙化は加速しているのです。

小さなことでもこのようにメディアで触れ、うちの自治体も真似してみようと連動していけばいずれは大きなうねりとなって学校現場も改善していくに違いありません。

学校に多くを求めすぎてしまうモンスターペアレントが生まれたのも、別にその保護者だけのせいではないと思います。

何でもかんでも担ってくれるというイメージができてしまっている社会全体、そしてあれもこれも生徒のためと増やし続けてきた学校現場全体、ここにも責任は当然の如くあるのでしょう。

それが悪いというわけではなく、時代の変化した現代において役割をはっきりとした上で、全員が幸せを感じられる社会、学校を目指していけるといいのではないでしょうか。