こんばんは!

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。

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みなさんの中で、昨年度最も印象的だった教育ニュースといえば何でしょうか?

東洋経済オンラインでは、昨年度最も読まれた教育記事についてのまとめ記事が出ていました。

学校教育関係者向け、2022年がよくわかる「最も読まれた記事」トップ10
部活動の地域移行、教員不足、働き方改革ほか

ふり返ってみてみなさんは何を考えますか?

📨中身は何であれ、、、

時代の波も影響しているかもしれませんが、私は2022年は予想よりも教育に注目が集まってきていた年だったと感じています。

教員の多忙化などが世間で一般的な知識として広がり始め、教育に対して目を向けるメディアも増え始めたようにも感じています。

そのおかげかは分かりませんが、面談のたびに「先生も大変ですね〜」と声をかけられます。

いつもそれを聞くたびに「間違いなくお母様、お父様方の方が大変です笑」と返しているのですが。

しかし、そう言った目線が出てきたことで、部活動問題や明石市での教育制作費の話題、ICTについても少しずつ浸透してきたのでしょう。

ICTについては、保護者の皆さんも使わざるを得ない、知っておかざるを得ない状況になったからかもしれませんが、、、。

中身は何であれ教育に意識が向くというのは、いいことです。

その時に、あまりにもマイナスの印象が広がりすぎてしまっては、教職志望者も減ってしまい結果的に大きな痛手になってしまうので、バランスは大事ですが。

🛡変な後盾を手に入れた先生たち

さて、こうやってよくニュースになることでの弊害がもう一つあります。

それは、正しい情報の取捨選択、物事の抽象化思考ができない人たちにとっての後ろ盾となってしまうことです。

例えば、このニュースの中には「部活動削減の危機」というワードが入っています。

本来のこのニュースでの論述は、少子化による子どもの人数減少で、一つの学校の中で部活動が成り立たなくなっているという点と、教員の部活動指導による負担が増えているという2点から成り立っています。

しかし、そこを踏まえずに「部活動削減の危機」というタイトルだけでこのニュースを理解して、部活動が減っているのが悪と捉えてしまう人もいます。

恐ろしいことに情報リテラシーを教えるはずの教員ですらそうなってしまう時もあるのです。

ですから、こう言った偏った考えを持った人の後ろ盾になってしまうというデメリットも少なからず存在しているのです。

🗒毎日が教育ニュース

ただ、これまでメディアを通してのニュースという点でお話をしてきましたが、これまで注目されてっこなかっただけで、実はいろんなところでこんな観点で見られてきました。

多くの先生が問題視をしたり、そこに立ち向かって問題解決をしようと働きかけてきたからこそ、大きな視点でも見られるようになっていったのでしょう。

メディアに出てくるニュースは、あくまでもたくさんある教育問題の一部かつ、さまざまな問題に転換できる内容であるとも言えるでしょう。

例えば、教員の多忙化問題。

これは、マクロな目で見れば教員が多忙化することで、教員のなり手が減り日本全体の教育力が下がっていってしまう傾向を示唆します。

一方でミクロな視点で考えれば、先生一人ひとりの生き方やあり方、人間関係など個人の生活にまで具体化していきます。

つまり、「ニュースで見たから何とかしよう」とか、「問題なのかもしれない」と考えるのではなく、常日頃から批評的思考を持ち合わせ、こう言った問題に向き合っていくことで、大きな教育問題を解決していくために必要なのでしょう。

2023年の教育ニュースには、何が記憶に残っていくのでしょうか。