こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんは、今も何かご自身のライフスタイルを広げていったり深めるために学ばれているでしょうか?
生涯学習という言葉がある通り、豊かな人生を送るためにあらゆる場所、時間において学びの機会がなくてはならないという文科省の推進事業の一つです。
今日はそんな生涯学習について考えていきます。
👴👩🦳そもそも生涯学習って?
生涯学習を文部科学省の資料で調べてみると、次のように表記されています。
「生涯学習」とは,一般には人々が生涯に行うあらゆる学習,すなわち,学校教育,家庭教育,社会教育,文化活動,スポーツ活動,レクリエーション活動,ボランティア活動,企業内教育,趣味など様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます。また,人々が,生涯のいつでも,自由に学習機会を選択し学ぶことができ,その成果が適切に評価される社会を指すものとして「生涯学習社会」という言葉も用いられます。
※https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201901/detail/1421865.htm引用
これと同じような内容は教育基本法にも明記されており、もはや生涯をかけて学ぶのは国民にとって土台となりうるものと理解してよさそうです。
医療が発展し、平均寿命は延びてきました。
科学技術も発展し、これまでできないと思っていたほとんどのことが次から次へとできるように変化していきました。
学びたいと思ったときにはいつでも学び始めることもでき、学びの機会は十分にあるようになってきています。
環境だけを言えば、満足がいくほどに生涯学習は整ってきているかと思います。
では実際に周囲に学んでいる大人はいますでしょうか?
🤔学び続けたいと思えるのかどうか
何を学びと定義づけるのかはおいておくとして、私の周りにはさほど学んでいると見て取れる人はいません。
もっと言うと、自ら学んでいるという風に口にする人も少ないかと思います。
そもそも生涯学習の制度作りは、学びたいと思っている人がたくさんいる前提、もしくはもともと学んだほうがいいよねといった人向けの制度になっていってしまっているのではないでしょうか。
しかし、実際には学びというものは生涯をかけて人生を豊かにするために行うもの。
誰かが限定的にやるものではなくて、誰もが自分のため他者のために行っていくべきことなのです。
となると、やはり学校で教えるべきは教科学習も当然大事ですが、それ以上にこういった学びに対しての意欲、関心、興味といったものを引き出すほうが大事なのではないかと思ってくるのです。
いや、教科学習などの中でこの先もこの学びを続けていきたい、この学びは自分の人生の中でどこかで役に立つかも、単純に興味があるからもっと知りたい、そういった感情を抱かせる教育が理想なのでしょう。
🏙リカレント教育も
学びは人生を豊かにするだけではありません。
仕事に生きるスキルや技術を学ぶために、専門的な学習を始める学びをリカレント教育と言います。
大人になってからプログラミングを学んだり、語学を学んだりという教育を指します。
これは、人生を豊かにするという抽象的な目的と比較しても、目の前の仕事に役立てられるという具体的な目的があるために、制度としても求める人も多くいます。
社会情勢的にも時間が生まれる職種では若干増えてきているのではないでしょうか。
近年では国から企業へ向けて、サバティカル制度のような積極的な制度の提供をするように推進しています。
変化の早い時代に子どもたちを送り出さなければならない、教育者こそスピーディーに新しいことを学び続ける必要があるのではないでしょうか。
教員免許更新制度もなくなり、学校も忙しくなかなか外に出向けない、自分の学びやスキルアップとは無縁の教育者はこれからどのようにして職業スキルを身につけていけば良いのでしょうか。