こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、毎日ブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
みなさんの小学生の頃、もしくはお子様のランドセルの中には何が入っていましたか?
今ではカラーバリエーションもさまざま、サイズもA4サイズが入るようにサイズアップ、そのほかランドセル用の小物入れカバーができたりと、その機能は多岐にわたります。
そして、近年あるキーワードが話題に挙がります。
脱ランドセル。ランドセルからタブレットへ。
今回はそんな職員室と理想の姿を考えてみましょう。
🎒ランドセルの歴史
ランドセルの歴史は江戸時代にまで遡ります。
幕末に輸入され、軍隊で使われるようになった布製の背負い鞄がランドセルになったのです。
学生鞄は世界を見渡せばさまざまな形状のものがありますが、箱型で背負式のものは日本独自の文化です。
この背負い鞄がオランダ語では”ランセル”と呼ばれていたため、それが”ランドセル”という名前に変化したのでしょう。
私が小学生の頃にはA4のファイルは折り曲げないと、ランドセルの中には入りませんでした。
給食のあまりがランドセルの奥底から発見!という、衝撃的な事件はありませんでしたが、まだまだ男子は黒、女子は赤という共通認識は浸透していました。
指導要領の改訂によって、教科書やプリント類がA4へとなっていくのと併せてランドセルもサイズアップしていったのでした。
しかし、そんな歴史あるランドセルですが、最近では小学校1年生からランドセルを使用しない学校も珍しくありませんし、そもそも高学年になると使用しない子も増えてきます。
🎁ランドセルに対する意識
ランドセルは決して安価なものではありません。
高価なものだと10万円以上の値段になりますし、安いものでも1万円程度はかかります。
平均すると大体3万円程度のランドセルを購入しているご家庭が多いようです。
でも以前から、祖父母からの小学校への入学プレゼントの定番として、ランドセルは選ばれてきました。
夢と希望を膨らませた子どもはランドセルに対して憧れを持ちます。
兄弟がいればなおさらです。
子どもからすれば、一つ小学生という今までよりも少し大人な自分への一歩という印象なのでしょう。
しかし、そんなランドセルも学年が上がると同時に異なるカバンを使って登校する子が増えてきて、使用率は若干下がります。
本来であれば小学校6年間を見越した丈夫な鞄ではあるものの、6年間使用しない子も増えてきている背景から、小学校1年生の段階でランドセルを買わない選択をする保護者も最近では出てきています。
小学校1年生=ランドセルといった概念も徐々になくなっていくのかもしれません。
👣 時代の変化と持ち物
ここで少し、学校のICT状況を見てみましょう。
ここまでコロナ禍による補助金で大きく2回ほど文科省と経産省から補助金が出ています。
この2回の補助金は特例です。
滅多に同じような項目で2度補助金が出ることはありません。
現在多くの学校には、種類は自治体ごとに違えど、この補助金によって整備した端末が整備されていることでしょう。
管理方法はさまざまですが、学校管理&所持となっている場合、アップデートの関係でいずれ今の端末では十分な操作ができない日が来る可能性があるのです。
まだICT機器の所持を全家庭にしてもらう制度が整備されていないにせよ、学校現場は生徒自身にICT機器を購入してもらわなければならない時が来るのです。
そうなった時に始めるのが、ランドセル→タブレット(Chromebook)の変化です。
今は大体ランドセルを購入していたぐらいの値段で、タブレットもハイスペックなChromebookも購入できます。
毎日重たい紙の教科書を持ち歩かなくとも、1台のタブレット内にあるデジタル教科書で全てが事足りてしまいます。
少しずつランドセルからタブレットへと移行して、時代の潮流に乗った教育現場の形を目指したいものですね。