こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
2023年度の全国学力調査の正答率がでました。
小学校
国語67.4% 算数62.7%
中学校
国語65.8% 算数63.3% 英語56.5% 英語「話すこと」12.4%
各科目の結果については下記リンク先のデータをご覧ください。
❕島根県知事が問題提起
島根県の知事が全国学力調査について苦言を呈しました。
全国学力調査 算数の結果に丸山知事が苦言 「義務教育の体をなしていない可能性」 島根県松江市
生徒の正答率が低い問題があることに対して問題を訴えたようです。
全国学力調査は試験に対しての点数については知ることができますが、それをもとにどのような教育をしていくべきなのかなどの方針は一切ないのです。(全国学力調査自体についての実施の目的はあります。)
だからこそ、学校ごとに試験当日に向けての気合いの入り方も意気込みも変わります。
ここではある問題の正答率について触れていますが、確かに記事の中で意見をしている通り、50%程度の正答率を出すような問題がある現状、そこに対しての対応が求められるような気がします。
調査であるので、あくまでも現状をしれればそれでいいと言われてしまえば、そこまでですが、そうであれば、私たち国民が払っている税金を使って行われているこの全国学力調査。
これは本当に実施するに値するものだと言えるのでしょうか。
🏫何のための義務教育なのか
日本の教育は素晴らしいと海外ではよく口にされます。
特に幼児児童教育ですが。
しかし、それが学年が上がるにつれて、”そうでもなく”なってしまうのです。
OECDの調査においても、学年が上がるごとに教科に対しての苦手意識なども顕著に上昇してきます。
ここにはどのような問題があるのでしょうか。
一つは内容の難化が考えられます。
学年が上がるにつれて内容も難しくなっていき、自然とついていけない子も増えていくわけです。
しかし、日本の教育では全員揃って右向け右。
誰かができていなかろうと出来すぎていようとも、進度は変わりません。
習得によって単位が認められるのではなく、時間によって単位が認められるわけです。
一体義務教育とは何なのでしょうか。
♻️考えうる問題と解決に向けて
こういった問題は自分が当事者になってみないと実感できないものです。
ましてや、プライドが邪魔をしてなかなか自分は困っていると声をあげにくいわけです。
しかし、現に問題は表出しています。
これらを解決すつためにはどのような手立てが必要なのでしょうか。
今回の島根県の知事さんの意見申し立ても、いって仕舞えばたかが県内でのことのはずなのにこのようにネットメディアで多くの目に触れる機会となりました。
やはり、おかしなことや変なことは変だと言い続ける。
発生し続ける姿勢こそが、小さくはあるかもしれませんが少しずつ教育をいい方に変えていくために必要なことなのでしょう。