こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
今の生徒を中1からみてきて、今年で高校2年性の担任をしています。
今でこそなかなかもう見ることも少なくなりましたが、中学生の頃は教室の至る所で子ども同士の戦いごっこのような惨劇が行われていました。
自由奔放というかなんというか笑。
そんな時、みなさんはどんな風に注意をしますか?
💥危ないなら大声で
よく、生徒指導の基本として私が聞いていたのは、命の危険があるのであれば全力で制止するという指導法です。
私自身も中高生の頃によく分からない遊びとして、人の上にどんどんと乗っかていくみたいなことをしていましたが、それで死亡事故も起きているらしいです。
そういったことに関しては、命を守る身として全力で制止する必要があります。
逆にそうではないときに、頭ごなしに叫んだりしてしまうと子どもの方が委縮をしてしまったり、反感を買ったりといいことはありません。
「大丈夫?」、「今何しているの?」と呼び掛けてあげて、自分自身を客観的に見せてあげるのが効果的のようです。
とはいっても、求められるのはその場その場での臨機応変な判断。
そう考えると、生徒指導というのも大変ですね。
✨一番効果的なのはこれだけど、、、
私が教員7年間続けてきて、一番生徒に効くのが「公然の面前でいちゃいちゃしないでください。」の一言。
これをいうと、たいていの男子は「そんなんじゃねぇし」とかと言ってしゅんと勢いが静まります。
ただ、これも最近だと考えものなのかななんて思ったりもしてきています。
確かに公然の面前でイチャイチャしないというのは、誰であろうとそういうものなのかもしれませんが、生徒からしてみるとイチャイチャというと男女の関係を想像するのがほとんどです。
だからこそ、危険な発言なのかなとも思っています。
ジェンダーが意識づけられている現代だからこそ、私たちもこの点について敏感になっているのかもしれません。
だとしても、この言葉でもしかしたら内心ショックを受けている人もいるのかもしれません。
というのも、「そんなんじゃねぇし」のあとには大抵笑いが起きます。
それは、いわゆるホモやゲイといったくくりを面白おかしくとらえている笑いの一部だからです。
LGBTQの判断すらまだ分からない子どもも、その中にいるのかもしれないと思うとなかなかこういった発言も気を付けなければなと最近は思っています。
👫男女というくくりが持つ意味は
そもそも男女というくくりにさえ私たちは偏見を持ってしまっているのかもしれません。
それは広く多くの人にそういった形で持たれているのだからしょうがないと言えばそこまでなのかもしれませんが、私たちがそこを決めつけては教員として、多様性の時代を生きる大人としていけないような気もするのです。
「男女の友情」について成立するかという話はよくするのに、「同性の恋愛」という視点になると、自分事とは切り離して、どこか遠い国の話しのようにする。
こういった根本的な気づかぬ部分に私たちの思い込みや決めつけというのははびこっているのかもしれません。
私たちが教員として学校現場で子どもたちに接するとき、その言葉一つ一つによって生徒は成長していきます。
誰でも小さな偏見を持ちながら生きているこの世界ではあるかもしれませんが、そこに相手の視点を考えるというありきたりではありますが、大切な一拍を置くともっと生徒指導もよくなるのかもしれませんね。