こんばんは!
教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。
普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。
よろしければ、ご覧ください。
生徒指導と言われると何を想像されますでしょうか?
私は小学3年生の頃の担任の先生がいまだに根強く印象に残っています。
今の時代ではありえないかもしれませんが、どこに行くにも竹刀を引っ提げて、悪いことをした子の机をバシバシと叩くそんな先生がいました。
今日は生徒指導について考えます。
🔁12年ぶりの改訂
ちょうど一年前の12月、生徒指導提要が改訂されました。
生徒指導について記載された文部科学省の資料です。
そのまえがきにはこのように記載されています。
「生徒指導提要」は、小学校段階から高等学校段階までの生徒指導の理論・考
え方や実際の指導方法等について、時代の変化に即して網羅的にまとめ、生徒指
導の実践に際し教職員間や学校間で共通理解を図り、組織的・体系的な取組を進
めることができるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として、平
成 22 年に作成されました。
つまり、まず生徒指導について共通認識を持つこと、そしてその対策としてどのような指導が適切なのかを記している文書になります。
私はお恥ずかしい話、先日までこのような文書があることすら知りませんでした。
本当に私立学校にいるとこういった公文書に疎くなってしまいます、、、。
その生徒指導提要が昨年、12年ぶりに改訂されたわけです。
この改訂にはどのような意図があったのでしょうか?
👥生徒は変わった?いや社会が変わった?
何かが変わったというのは、変える必要があったとも言えるでしょう。
生徒指導提要が変わる必要があったのは、この文書にも書いてある通り指導すべき生徒の特色が変わりつつあるからのようです。
確かに年配の同僚に話を聞くと昔の生徒指導とは全くもって性質が異なるという話を聞きます。
以前までは、タバコに飲酒、喧嘩に暴力が多かったという話をよく聞きます。
私が学生の頃にはそういった傾向も少なくはなりつつありましたが、実際にそんな先輩の噂をたくさん聞いていました。
しかしこれは単純に子どもが変化しただけではありません。
社会全体が変化していき、今まで子どもたちの持っていた心理的身体的不安の性質が異なり、直面する問題も変化してきた証なのでしょう。
では、学校の中ではどうでしょうか?
各学校にある生徒指導内規は社会の変化に適応して改訂していますでしょうか?
特にICT関連の指導というのはここ近年で一気に増えてきた反面、学校での指導上の整備は間に合っていないというところも多いのではないでしょうか?
🔍どんな場面にも生徒指導あり
生徒指導提要を見ていると、非常に多岐にわたってさまざまな指導のあり方や考慮すべきポイントが記載されています。
それもそのはず、生徒指導は別に児童生徒が問題行動を起こしたときにだけする者ではないからです。
常日頃より、さまざまな場面に生徒指導のかけらは溢れています。
その証拠に生徒指導提要でも第1章では生徒指導そのものの意義や目的を唱えているのに対して、第2章では学習指導要領やHRとの関係を記載しています。
生徒指導は生徒指導の中だけで行う者でないということを示している部分だと思います。
全ての根幹にあるのは児童生徒を支え、教育基本法を遂行するためのもの。
社会に出たときに子どもたちが自分らしく、生きていくことができるように。
みなさんの毎日の中に生徒指導の要素は含まれていますか?