こんばんは。

教員支援ネットワーク T-KNITのいがぐりです。

普段は私立の中高教員をしており、個人でもブログを書いております。

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日常生活でスマホは欠かせないものになっています。

しかし、その一方でスマホ依存症という言葉もここ数年で、市民権を得てよく使われるようになってきました。

皆さんは子どものスマホ利用についてどのように考えますか?

📱中学生は禁止、高校生は自由

学校ごとにスマホの使い方についてはそれぞれですが、私がこれまで聞いてきた話ですと多くの学校では、中学生はスマホ禁止、高校生はある程度自由という中で教育活動を行っています。

中学生も完全禁止にしたり、登校時は利用可としたり、学校で登校後に一度預かり、学習の中で必要場面では返すという扱いをしたりとさまざまです。

高校生も自由なところは多いですが、授業中に勝手にゲームをしたりという場面では、取り上げ指導というところが多いように感じます。

最近ではGIGAスクール構想の中で、各々がデバイスを持っているために、スマホは利用させないというところも増えています。

私は結構ICTを中心とした学習を得意としているため、ここの部分の葛藤はずっと繰り返しています。

スマホやデバイスの管理も本来は自分で完全にできるのが理想なのですが、そうもいかないのが学生。

自分だって、大学生のころは授業中にツムツムをずっとしていたりという過去を思い出します。

📚スマホを知る、ない世界を知る

学校によっては面白い取り組みをしているところもありました。

入学してすぐのタイミングで、完全にスマホをなしの状態で行う校外宿泊学習をして、デジタルデトックスを知るという取り組みをしている学校。

有名な書籍でもある『スマホ脳』を課題図書として読ませて、スマホに対する意識を一緒に考えていく取り組みをする学校。

スマホという、人類の長い歴史にとってみれば急に現れたツールの扱いは、我々大人も学んでいかなければならないもの。

だからこそ、学校も生徒に投げやりにするのではなく、一緒に学んでいくという姿勢が必要なのかもしれません。

スマホという万能ツールの正体と、それがこれから人類に与えていく長期的な影響を考える。

もし、今スマホがなくなったら私たちのつながりはどのようになっていくのかという点について考える。

どちらも私たち大人が考えてもすぐに答えの見つからない難題です。

⚠️日本人の危険意識は低い?

昨日イプソス株式会社から、世界と比較した日本における子どもに対してのデジタル規制についてのアンケート結果が出されました。

スマホ、SNS…子供のデジタル規制、日本は他国よりも慎重 ー イプソス教育モニター2025公開 ー

これによると他国に比べて日本では、子どもへのデジタル規制については、そこまで前向きではないということがうかがえます。

私はもう少し規制派の意見が大きいのかなとも思っていたのですが、そうでもないようです。

こちらの記事によれば、これを前向きに捉え共に扱い方を学んでいくという思いの人が多いと解釈していますが、どうでしょうか。

マイナスに捉えるのであれば、さして興味を持っていない人が多いとも捉えられるかもしれません。

スマホの利便性が周知の事実となっている今、逆にスマホがもたらす弊害を認知する必要もある気がします。

我々ですらふと見てしまうことがあるぐらいですから、自律がまだ十分にできない子どもからするとなお苦しいかと推察されます。

いい悪いは抜きにして、生徒も一緒に考えていく時間を作るというのは大事かもしれません。